先ず,同格なのは俸給だけだし,、又,検察庁は法務省の外局ではなく「特別の機関」です。 検事総長及び法務事務次官の直近上位者は,法務大臣です。法務大臣は,法務省の職員全員に対して,指揮命令権がありますが,検察庁に対しては検事総長のみを指揮する事が出来ます。 尚,法務省の事務方TOPである事務次官は,検事総長までの通過点に過ぎない事や,検事総長・次長検事・検事長は認証官であるのに対して,事務次官は認証官でない事から,法務・検察の序列では11番目に過ぎないとの意見もあります。法務・検察の人事は一体で,法務省が行いますが,検事総長の意向に反した人事は行えません。 以上の事を考えると,法務省は検察庁に飲み込まれていると言っても過言では有りません。但し,事務次官在任中は検事の身分を離れる慣例があります。これは,検事でない事務次官に対して,検事総長の指揮命令権から外すとの意味合いが建前上あるからです。
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