中央大学在学中に司法試験の予備試験に合格したら弁護士事務所の就職に有利になりますか？

四大法律事務所への就職については、私の過去回答をご覧ください。かなり詳細に書いてあります。 予備試験が始まったばかりの頃は、合格人数も少なかったので予備試験組の評価は非常に高いものでした。しかし、最近は合格者も増え、予備試験出身の若手の評価が必ずしも高くないこともあり、予備試験の優位性は少し下がっています。 四大のリクルート優先順位は、年齢はストレートであることを前提に、上から ①東京一ロー成績最上位層（学部は東京一早慶） ②東京一学部生予備試験 ③早慶学部生予備試験 ④そのほか学部生予備試験 ⑤東京一ロー成績上位層（上記学部以外）、東京一ロー成績上位層、慶応ロー成績最上位層（学部の評価は東京一＞早慶＞中） という感じです（リクルート担当の好みによって多少変わりますが）。英語とか名門高校出身とか、他にも加点要素はありますがあまり大きくはありません。 このように、予備試験組は、基本的には、東京一ローの成績最上位層以外のロー組よりは評価が上です。もっとも、⑤に分類したロー組も、予備試験に合格していることが多く、その場合、序列は②と同じくらいになります。 と、序列をつけたものの、基本的には、①～④までに属する人は極端に採用人数が減らない限り、四大の少なくとも一つからは内定が出るだろうと思います。⑤が内定出たり出なかったりのラインです。 「どちらの方が」というご質問に答えるならば、質問者さんの場合は、東大ローで最上位の成績をとらない限りは、在学中に予備試験に合格した方が評価は高くなると思います。ちなみに、予備試験合格の方がローで好成績を取るよりもはるかに楽です。