ホンダカーズについての質問

写真の学校の非常勤講師で、昔はいすゞ自動車に在籍して、他のメーカーさんのカーディーラーさんなどの繋がりも少しは理解しておりますので、カーディーラーさんの歴史や現状を少し書いてみます。 質問者様がおっしゃる通り、メーカーが作ったディーラーが多いのは、ホンダさんや三菱さんに多いんです。 その理由ですが、トヨタ、日産、いすゞと言ったメーカーは戦前から在り、100年以上の歴史があります。昔は自動車は高価な商品でしたから、販売を任せる方も厳選しました。 どの様な方と販売店の契約をしたかと言えば、その地方の有名企業、財閥、地元の名士などに販売店を任せたのです。 今でもその名残りが千葉のトヨタ勝又グループとか、栃木のスバルを扱う小平グループ、 いすゞの静岡を担当する鈴与さん、北海道いすゞの小佐野賢治(故人)氏などです。 これに対して戦後のメーカーは、メーカー独自に販売店を作らなければなりませんでした。特にホンダさんは、街の自転屋さんがバイクを併売していたり、お米屋さんでバイクを販売していたりしましたから、四輪車の販売を開始するには、販売店を独自に作りました。また、各販売店に修理工場を設置するのには、費用もかかりますから、販売店にはサービス工場を設置せず、SFサービスファクトリーと言うサービス専門工場を置きました。 三菱自動車さんは、戦後、日産やいすゞと言った関東のメーカーが、国産化率を上げる政策を国がとった為に、大物パネルのプレスが未だ出来なかった日産やいすゞは、横浜の三菱重工横浜造船所のプレスマシーンで鉄板を打って頂いてました。もちろん日産やいすゞの作業員が出向いて、金型のセットなどもやりました。その後三菱重工横浜造船所のプレス部門から、三菱自動部品製造株式会社になり、それが三菱自動車になりました。 ですから三菱自動車ディーラーは、殆どがメーカーが作った販売店です。 質問者様に是非見て頂きたい映画が"空飛ぶタイヤ"と言う映画ですが、横浜て大型トレーラーのタイヤが走行中に外れて、乳母車の赤ちゃんとお母さんが即死した事件の映画です。 この実際にあった事故の映画ですが、三菱自動車のディーラーの社長は、三菱自動車本社からの出向者でしたから、客からのクレームをメーカーに言うと、客を黙らせるのが仕事だ！と言われたりしてます。つまり客の方を向かず、メーカーの方を向いています。 これが先に上げた、トヨタ勝又グループだったり、北海道いすゞの小佐野賢治氏だったらどうでしょう！販売店からのクレームには、びびって聞く筈です。つまりディーラーの方が立場が強いんです。 小生、今、あるいすゞ販売店の株式の第5位の所有者ですが、いすゞ自動車の中でも元通産大臣が社長を務めたこともあるディーラーですから、メーカーは絶対に逆らえません。 この様なメーカーと販売店の関係が、良いか悪か解りませんが、少なくても、三菱自動車の様なクレーム隠しや事故隠しは起きない筈です。 小生、山縣敏憲と申しますが、Yahooの検査で名前がありますから、もっと詳しくメーカーと販売店のことを調べたり、質問がございましたら、ご連絡下さいませ。 自動車販売店への就職がご希望でしたら、是非、歴史のある販売店を選択して下さいませ。