転職について

まず具体的な企業への転職と言う夢を持つのは大事な事ですが、不安に 思われている内容に関しては残念ながら考える事と順序を間違えていると 思います。 まず考える必要があるのは、以下の２つです。 ・なぜ富士重工に行きたいのか？ （他社でなく富士重工である理由） ・富士重工で何をしたいのか？ （現職もしくは他社では出来ない事なのか？なぜ富士重工でそれをしたいのか） これが明確且つ理に適っていなければ景気や能力などは関係なく採用してもらえ 無いと思います。 特に「何をしたいか」という職種については生産業を覚えてとありますがまだまだ 具体性に欠けます。生産管理なのか、生産技術なのか、等ですね。 そこで１つ大きな問題があります。富士重工はグループ本社であり部品や部材 は直接生産していない事です。共通部品はサプライヤ、重要部品などは子会社 で製造していたりします。（トヨタやホンダなども同様です） つまり仕事自体が無い訳ですから、ただ生産についての技術や知識、経験を 積んだだけでは入れないのです。 入れる可能性があるとすればサプライヤや系列の部品製造子会社などに限られ てしまいます。 それだけ富士重工は社員になるのにハードルが高いのです。有名大学・大学院 卒でも簡単には入れない企業グループのトップなのです。 正しく言えば直系の子会社ですら簡単には転職出来ませんよ。 では転職は不可能かといえばそうでもありません。あなたの場合若さと言う武器 があります。次の事柄を実践しながら努力を継続する事で可能だと思います。 １．景気動向及び自動車業界の動向を細かくチェックする 景気の悪い時では中途採用自体ありませんから、景気の良し悪しを見て転職 サイトや企業ＨＰで採用情報の更新をチェックしましょう。 ２．これならば誰にも負けないという強みを作る事 製造業ではそもそも日本から工場がどんどん海外に移転しています。 日本でどれだけ技術があっても働く場（工場）自体が無くなりつつあるのです。 これは今後も加速する可能性は十分にあります。 それを踏まえて一番シンプル且つ単純な方法があります。 「語学」です。英語もしくは中国語、ベトナム語など生産地域となりうる外国の 現地語をペラペラになるほど勉強してマスターする事は大きな強みになります。 更に生産に関する知識・技術もあるならば採用確率は大幅に高まります。 英語は富士重工でも喋れる方は多くいると思いますので、あえて中国語とか ベトナム語など他人が使えない言語をマスターする事で自身の貴重性が出て きます。 しかしこれは当然挨拶や旅行レベルではなく現地人にＮＣの使い方の指導や マニュアル作成など一通り出来るレベルまでが最低限求められるでしょう。 ３．若いうちほど可能性は高い 通常大卒の２２歳が１つの区切りです。２５歳が次の区切り。 それまでに２で言ったような強みを極めておかねばなりません。 それ以上の年齢では残念ながらハードルが上がる一方なので、どんどん厳しく なるかと思います。 ４．一発勝負で考え、リトライは無理だと思うこと 一般的に一度採用選考に落ちた場合、２-３年は応募しても採用はされません。 なので短期間にアレもコレもと同じ企業に応募される方がいらっしゃるようですが １度不採用になった場合、他職種でもまず受かる事はありません。 これは短期間で能力・経験が劇的にアップするとは考えられないからです。 ですので基本的に一発勝負で考えて下さい。 募集内容と自分のその時の能力を冷静に考えて、採用確率が高いかどうかを 判断しましょう。ダメ元で、なんてやると大抵がダメで終わってしまいます。 こんな感じでとっても大変な道のりではありますが不可能ではありません。 しかしそれには自身の努力の継続と恒常的な能力アップが必須です。 まぁ社会に出られたばかりですので、今後富士重工よりもあなたにとって魅力的 な企業が出てくる可能性も十分にあると思います。 じっくりと考えて、検討してから行動に移し継続する事をお忘れなきように。 若い今からならば可能性は無限にあります。その可能性をどこまで高められるか はあなた次第です。ご検討をお祈りします。