高卒の電力会社の現場作業員はそこらの大卒の人間よりも高い給料を貰っているんですか？

電力会社に限らず一流大企業の高卒社員は現業でもそこらの大卒より高給ですよ。 理由はそれらの大卒より高校での勉強の成績が良いからです。一流大企業に就職したい高校生は高校で一生懸命勉強して成績を上げ採用条件をクリアできるよう頑張っているのですよ。そして、一流大企業はその様に頑張った頭の良い高卒者を採用するのです。つまり、普通の大学ぐらいならに進学できる能力は持っているが、普通の大学に行くより一流大企業に就職した方が有利だと判断したから就職を選ぶのです。「高卒の人はみんな勉強していない。」などと言うのは偏見です。ですから、就職名門工業高校等では国立推薦組を除いて成績優秀者が一流大企業に就職して、成績等が悪く良い就職ができなかった生徒が仕方なく大学や専門に進む場合が少なくないのです。地元の就職名門工業高校の前校長は高校の公式ＨＰで『無駄な進学をしない校風』とさえ言っています。 （＊福島の原発事故が起こる前は工業高校トップクラスの一人が電力会社に就職できるというぐらいで、三人就職できた時は地元で「今年の工業高校の生徒は飛び抜けて優秀だ。」と噂になったぐらいです。） ☆公式データ：独立行政法人労働政策研究・研修機構『ユースフル労働統計２０１２』 生涯賃金・男性・転職無し・残業代含む・退職金含まず 大規模企業・高卒：２億６５８０万円 小規模企業・大卒：２億２０３０万円 ※勿論、大規模企業大卒が一番生涯賃金が上ですよ。ただ、大規模企業に大卒で就職するのはそこらの大卒ではかなり難しい。しかも、それらの大卒の場合は小規模企業に正社員で就職するのだって難しい状態です。だから、一流大学はちょっと無理かな~という人が次善の策として高卒一流大企業を狙うのです。ただ、この作戦は一般にあまり知られていないので工業高校の生徒が「しらばっくれて」使っている場合が少なくないと思います。（笑） 》補足 大東亜帝国レベルの大学の就職状況 Ａ大学（２０１０卒） 卒業：２７２７人 就職：１４１６人 就職希望：１６９３人 就職率：８３．６％ 進学：２８６人 日東駒専レベル Ｂ大学（２０１０卒） 卒業：３６４２人 就職：２３６０人 進学：１８１人 ※資料：日経進学ナビ