女性刑務官は定年まで働けるのでしょうか？

刑務官は、国家公務員（法務省、法務事務官）と言う立場である以上、定年まで勤務できます。男子刑務官であれば、定年退職後、全国に点在する矯正保護施設の職員に、天下り（？）する者もいます。矯正保護施設とは、仮釈放を受けて出所した受刑者や満期釈放者たちを、一時的に受け入れる施設ですが、女子の矯正保護施設数は極少です。これは、定年後の話ですが、女子刑務官は定年を待つまでもなく、退職されているいるようです。 刑務官に男女の待遇差はありません。所内では緊張の連続です。絶えず、受刑者の動向言動を注視し、規則違反を取り締ります。刑務官には、「戒護権」と言う強力な権限が与えられています。刑務所施設の安全や秩序を維持するため，受刑者に対し，警戒し，監視し ，指導し，命令し，更には、制圧し身体拘束ができる権限です。しかし、この権限も日常の逮捕術訓練や武道の鍛錬があってこそ、発揮できる権限です。事実、男子刑務官は、日々、所内の道場で鍛錬しています。 日本には終身刑がありませんから、受刑期間の差はあっても、殆どの受刑者は数年後には出所します。出所すれば、刑務所生活の緊張感から解放されます。しかし、刑務官は在職期間中、ずっと緊張の連続です。受刑者よりも辛い日常を過ごしているのは、刑務官だと思います。このような生活では、結婚や出産が退職理由になるのは当然でしょう。