外交官、留学について 外交官になるには、語学力が必要ですが、それは外交官になってから留学させてもらえたりするのでしょうか？

外務省であれば国家公務員Ⅰ種はもちろん、外務省専門職員も有名ですね。外務省専門職員として入省される場合を仮定してお話しします。 出題される内容は刑法や国際法など。また外国語は英語で受験される方がほとんどですが、複数外国語から選択可能で帰国子女の方、また大学の専攻で別の語学を勉強された方は他の外国語での受験も可能です。 見事合格して入省した後は国費留学生として留学します。ただしこの際自分が受験した語学を使う国に留学できるとは限りません。英語、ドイツ語、スペイン語、フランス語など主要かつ人気である語学はⅠ種合格者に優先的に回され、外務省専門職員だとマイナー言語のマスターを命じられる場合がほとんどだとか。 英語で受験したからと言って、必ずしも英語を使うポストが約束されているわけではないことを留意された方がいいかもしれません。 あと「国家公務員試験Ⅰ種に合格するには１、２年前から勉強しなくては」というのは事実だと思います。国家公務員まで行かずとも、教員採用試験や市役所職員採用試験など目指していた友人はそれなりの期間を設けて勉強していました。 また英語を使って何かしたい、もしくは英語そのものを勉強したいというお気持ちがあるなら、英語の勉強はもちろん留学など検討なさってもいいかもしれません。前述したように試験科目に英語は含まれますし、外務省と言う名前のように英語を使うことが多い役所です。何より国費留学の行き先として英語圏がすんなり回ってくることは少ないです。 民間就職の際も今は英語（TOEICや英検など）もみられますし、試験科目でもありますから公務員試験の一環としても英語の勉強はなさったほうがいいのでは。 あと民間ほどではないにせよその年度ごとに募集要項に変更があるかもしれませんので、詳しい情報は外務省のHPなどで確認された方がいいと思います。 I種採用と、外務省専門職員採用双方があります。またⅠ種不合格者を専門職員に回すのではなく、出題範囲や内容も異なる別々の試験のはずです。 外務省専門職員はⅡ種に相当しますので、Ⅰ種とは給与…というより仕事内容、昇進に差があるそうです。Ⅰ種職員の補助的な仕事に徹するサポート役です。 ただ上記は私が大学入学当時に聞いたもしくは調べたことなので、詳しくは外務省のHPから「採用」のところをご覧になってみてください。国費留学を経て外交官、職員として活躍されている方の案内も載っています。 http://www.mofa.go.jp/mofaj/annai/saiyo/index.html Ⅰ種か、外務省専門職員かはご本人のやりたいことなどを熟考して選ぶ、もしくは両方受験するということも可能です。頑張ってください。