近頃は大手企業に就職したいがために

日本の社会全体に学歴信奉が残っているからでしょう。 しかも、いい大学であればいい就職先にありつけるという。 いい就職先は給与など待遇面は、多くの中小に比べたら昇進するにつれて雲泥の差が出ますからね。(中小でも大手以上の優良待遇企業はありますが) とはいえ、大手企業がいつまでも安泰というのは？？？ですね。 日本の知能と言われた電機産業のシャープや東芝を見ても明らかですし、日本のお家芸である自動車産業も日産や三菱自工ですらルノーという外資に乗っ取られた状態ですからね。 最近、ホントのエリートは既に日本の大学ではなく、欧米諸国の名門大学を目指しています。 例えば、米国って自由の国と言われてますが、やはり金融大手などの高所得者は、名門大学出身者で握られてます。 ただ、他方で芽を出し始めているのは、最高学歴の中退者の「天才族」です。 米国で言えば今は亡きスティーブ・ジョブズ、日本で言えばホリエモンや孫正義がその一派ですね。 彼らの考え方はごくシンプルで、大学に行って勉強するより、自分で起業してやりたい事を成し遂げた方が、学歴信奉なんかにすがるより近道だと信じているからです。 とはいえ、彼らもそれなりの「学」があるのは分かってますし、やはりより高度な勉強をする事で、多角的な考え方や知識を得られるというのは間違いないからです。 また、「叩き上げ」と言われたオーナー社長も飲食やITを中心に出てきていますが、結局は働く意欲に長けている人だと思います。 つまり、学歴を得て道に乗るか、自分で道を作って突き進むかのどちらかを選ぶ際に、より確率が高いのが前者で、後者はギャンブルで勝った者の道と言わざるを得ないのが現状です。 普通に考えたら、より確率の高い方に乗りたいと考えるのが妥当なので、このような状況になっていると言えるのではないでしょうか？