海上保安官になり語学力を活かせる機会はありますか？もしあるとしたら、どのような場面で使いますか？ また語学力は選抜試験で重宝されますか？

語学力必須の職 (1) 国際捜査官 外国語（ロシア語、中国語、韓国語等）を駆使して外国人犯罪の捜査を行う専門職です。通訳や翻訳を担当するだけでなく、自ら外国語による取調べや立入検査も行います。全国の海上保安官から希望と適正によって語学研修に選抜され、各外国語の研修を修了した者等が「国際捜査官」の職に就きます。（海上保安学校卒が多い） (2) JICA専門家 海上保安庁は発展途上国の海上安全、海上法執行に関する実務能力向上を目指すJICA技術協力プロジェクトを実施しています。JICA専門家として派遣された職員は、約3年間にわたり相手機関と綿密な連携を取りながら発展途上国の能力向上に向けた支援を行います。（海上保安大学校卒が多い） (3) 外交官 海上保安官には、大使館や国際機関などの在外機関に外交官として出向する機会があります。出向先の例としては、ロシア・中国・韓国等の近隣の国々に加え、東南アジア諸国や欧米等もあります。（海上保安大学校卒が多い） 採用試験で有利になるか 面接試験で各語学検定合格など公的証明をもって語学力をアピールすれば他の人より高い面接評価が得られる可能性はあります。 英語が得意なら採用されやすい課程 海上保安学校・管制課程 海上交通センター運用管制官の養成課程です。 運用管制官は日常的に英語による船舶との通信を行います。 採用試験で英語の学科試験があります。 海上保安学校で国際基準の海事英語力を獲得することが義務付けられています。 蛇足です 海上自衛隊は技術海曹採用試験の語学分野で語学専門の自衛官を採用しています。