労働基準監督官Bとは？？

平成23年度労働基準監督官採用試験（Ｂ官）に最終合格し、厚生労働省から採用内定をいただいたものです。４月から労働基準監督官として働きます！主に、労働基準監督官採用試験（Ｂ官）に関して回答させていただきます。 専門試験に関してはご存知と思いますが、択一式と記述式とあります。少なくとも23年度においては記述式のほうが基礎的で簡単だったと思います（例年そうみたいです・・・）。むしろ、択一式のほうが難易度は高いです。単に択一といっても答えが選択肢の中にあるというだけです。専門択一式の内訳は必須問題が８問で、選択問題が数学９問、物理２２問、化学９問で、そのうちから３２問回答するというものでした。難易度は高校の数学・物理・化学よりは全体的なレベルは上だと思います（腐っても大学の工学関係基礎科目なので・・・）。もちろん、中には高校までの知識で解けるものもありますが・・・教養試験は来年からの国家公務員試験制度変更により出題内訳が変わりますが、専門試験に関しては内訳は変わらないと思います。実務教育出版で工学基礎科目として、過去問題集（国Ⅰ・労基Ｂ・地上技術系等対策用）が出ているので、具体的な中身はそちらを参考にしてください<m(__)m>化学に関しては、化学系の大学の基礎課程くらいに感じます（当方は工学部の化学系の学科所属です）。 倍率的にはＢ官よりもＡ官のほうが難関です。Ｂ官に関しても、簡単な試験かといいますとそれはイエスとは言えないと思います・・・もちろん、中には勉強なしで受かる人もいるみたいですが、それは少数派だと思います。教養試験、専門試験の勉強ができて初めて一次合格です。Ｂ官について言えば二次試験で１９８人から６３人に絞ります（倍率３倍強）。二次試験を受験しない人もいるため、実際倍率は下がりますが、それでも二次試験（面接、身体検査、適性検査）のみの倍率に関してはＡ官（３７４人から１５０人で2.5倍くらい）よりも高いです。面接対策も入念におもなう必要がありますし、日ごろからのこの仕事に対する自分の本当の志望動機等が問われるところだと思います。 さらに、国家公務員試験（地方公務員もそうですが、地方の場合は最終合格≒内定）ですので最終合格＝内定ではありません。労働基準監督官採用試験は官公庁訪問こそないですが、最終合格者の上位成績順に内定を出していきます。近年は、新規採用抑制の関係上採用予定数を超えての採用ができないようです・・・２３年度の試験結果だとＢ官に関しては申込者数736人、受験者数497人、一次試験合格者数198人、最終合格者数63人、採用内定者数18人となっております。辞退者を考慮しない場合の受験者に対する採用内定率は18÷497≒3.6%です。 もちろん、労働基準監督官の職務に興味があるとういうのでしたらぜひ御受験してください。試験料は無料ですので・・・ただ、内定をいただいても近年の公務員バッシングによりたまに心が折れそうになることはありますが(笑)基本的に公務員の待遇目当て（言うほど厚遇ではないですし、むしろ近年は冷遇かと・・・）で公務員になる人は少数派でしょうし、そんな人は面接で見抜かれて受かりもしないはずなのに、理不尽ですけどね(笑) ちなみに、当方、現役で某国立大学に通うものですが、センター試験は８割ちょうどくらいを現役の時にとっています。また、私自身は国家公務員試験の受験勉強は大学入試の勉強時よりも頑張りました。数字にすると、時間総合は１０００時間くらいです。試験関係の難易度等の感じ方は人それぞれだと思います。いろいろと答えすぎましたが、少しでも参考になれば幸いです。