どちらにしようかと迷っています。救助に関わりたいと思い、消防庁をめざしていました。そんな中、東京消防庁に入庁した先輩から、事故現場に駆けつけて救える命の少ないことを聞き、事故を防ぐ側の仕事(警察の交通課)も考えるようになりました。また、神奈川県警の警備課の救助隊の仕事にも興味を持ちました。警察と消防としての仕事の面、あと、公務員なので自治体として(待遇など)どちらがいいのか、本気で悩んでいます。東京消防庁、神奈川県警でお勤めされている方、されていた方、また、そうではない方も、どうかご意見を賜りたく、よろしくお願いします。
現役の消防官です。 あなたの夢を挫くようなことを書きますが、現実の話なので、ちゃんと読んでください。 まず、消防ですが「人の命なんか、滅多に救えない」のです。 大規模な震災などの場合は「救命の可能性がある要救助者が沢山いるから、多くの人を助けた」という印象を受けます。 けど、発災直後の日没後、自衛隊ヘリが送った無線の内容を知っていますか? 確か「海岸に100以上、推定2〜300の遺体が打ち上げられているのが確認できる」というものでした。その人たちって「消防も自衛隊も警察も海上保安庁も助けられなかった」んですよ。 大規模災害以外でも同じです。 火災現場から救出された人って、年間何人ぐらいいると思います? 各消防本部とも「多くて数人」です。それに対して焼死者は?結構いますよ。 住宅火災で鎮火後に現場に入ったら、真っ黒に焼けた小さな子供の遺体を見つけることもあります。 救助事故、例えば交通事故。最近は車の構造が良くなったので、乗員が車内に閉じ込められ、大けがを追うことは少なくなりました。ちょっと車を破壊すれば、軽傷の負傷者が出てくるというのも珍しくないんです。30年前はそんなことなかったんですけどね。 鉄道に轢かれた事故、飛び込み自殺が多いですが、大抵は行く前に結果は分かってます。遺体の収容です。身体はちぎれて飛び散ったり、列車の先頭車両にぶつかって、頭が潰れて脳みそが飛び散っていたり。 このような状況だと、警察と協力して飛び散ったご遺体(切断された手足など)を拾いにいくんです。 駅構内での事故だったら、自分が遺体の一部を運んでいるのを、反対のホームにいる乗客がスマホで動画撮影してるんですよ。信じられますか? 事故が起こった数分後に、Twitterにアップされてるんですから。 救急もそう。 心肺停止した傷病者のもとに駆けつけ、除細動器(救急隊員用AED)やアドレナリン(強心剤)を使って救命処置をしますが、社会復帰にまで至る人はごくごくわずかです。 「なんとか心臓は動いたが、脳にダメージがあったので、数日後に亡くなった」という人は少なくありません。 つまらない救急出動も少なくありません。 交通事故でけがしたというので行ってみたら、本人はピンピンしていて現場の警察官に話を聞いたら「事故の見分(事故処理)は終わってるんですけど、本人が痛いというので」ってら、「お前らバカにしてるのか?タクシーで行かせろ」って言うような現場はしょっちゅうです。 宴会シーズンになると、急性アル中が増えてくるし、ゲロゲロ吐いてる人を救護してたら、そいつのツレが「早く病院に連れて行け」って喚きながら救急隊員に殴りかかって、吐いてる人そっちのけで暴れるやつ取り押さえて警察官に引き渡したり。 けど、夜の火災で鎮火して、ホッとしている時に近所の方がおにぎりと熱いお茶を持ってきて「消火活動、ありがとうございます」なんて言われたら、涙出てきますよ。 その場では「いや、これが私らの仕事ですから、どうぞお構いなく」とは言いますが「けど、せっかくご用意いただいたので、ありがたく頂戴します。」と言って頂いたおにぎりの、本当に美味しかったこと。 最近は、そういうことも減りましたけどね。 次に警察です。 警察は、消防からすれば気の毒な仕事です。 交通取締りすれば、違反者の方が悪いのに、反則キップにサインしないとか、増えてます。 最近の警察も「逃げ得は許さない」として、呼び出しかけたり、反則金の納付書を何度も送って、それでも言うこと聞かなければ、早朝に家まで行って逮捕する。裁判にかけても、判決は「反則金と同程度の罰金」だし。そんなの、見せしめに近所の人が多く通る時間にやるとか、職場に行ってやってやればいいのにって思います。 日常の警らでの職務質問は、犯罪者や犯罪予備軍の炙り出しに必要なことだけど、何もしてない人が職質されると「人権侵害だ」とかっていうしね。お前の人権は誰に守られてると思ってるんだといいたいですね。 犯罪捜査も大変です。 いわゆる「所轄の刑事さん」っていうのは日勤っていって、朝出勤して夕方帰る仕事。けど、事務処理も結構あるので、毎日残業。 たまに宿日直があって、宿直は夜署に泊まって、日直は日曜祝日の昼間に出てきて、電話連絡などを受けるんだけど、事件があると家に帰った者に電話かけて呼び出し、自分も現場に行く。 「警察密着24時」って番組で、薬物犯罪の事件が取り上げられることがあるけど、薬物担当の刑事が来るのは遅いよね?あれは、署から呼び出し食らった刑事さんが家から署に行って、そこから現場に行ってるから。 あと、変死体の対応。 人が亡くなって、主治医が継続して診察していた患者がその病気や、明白な老衰など「死因がはっきりした死体」は医者が死亡診断書かけるけど、孤独死とか事故死とか事件死とか自殺なんかの場合は、基本的に捜査して死亡した経緯を調べないといけないし、検視といって死因の特定をしないといけません。 もちろん、現場も捜査(現場検証)が終わるまで保存しないといけない。 孤独死で日が経ってると、死臭がするし、虫がわく。内臓は「消化器官」があって、消化液が体内にある。その人が生きてる間は消化液が自分の身体を溶かすことはないけど、死ぬと内臓から消化していく。さらに虫(ハエ、ゴキブリなど)や体内の菌類も加わって、身体が腐敗して溶けて行くんだよ。そういう遺体が見つかると、現場保存は交番勤務員の仕事。 鑑識が来て、所轄刑事が来て、場合によっては本部の刑事や鑑識が来る。それまで、えげつない臭いの中、待ってなきゃならない ドラマのような派手派手しいけどあっさり解決する事件なんてない。 ドラマの京都府警のように、毎週2〜3件の殺人事件があったら、警察はパンクします。 大体、殺人時間が起こると、一般的には所轄署に捜査本部を置いて、近隣署に応援を求めて捜査をするんです。 消防にも「119番通報の内容はどうでしたか?」とか「救急隊が着いてから現場を離れるまで、どんな観察をしましたか?また故人はどんな容体でしたか?」ってことを「書面で回答して欲しい」ってお願いに来るんだけど、そういう「本筋以外の仕事」は他署の刑事さんの役割。 下手したら、非番の制服警察官(パトカーや交番のお巡りさん)まで駆り出されるんです。 それだけ頑張っても、犯人が捕まらないこともあります。 けど、事件解決できた時は、本当に嬉しいだろうと思います。 うちの親が言ったことがあります。 「警察官は、世の中になくてはならない大事な仕事。だけど、仕事を頑張れば頑張るほど、他人から嫌われるんだよ。それでも頑張れるか?」って。 夢を抱いている人にはイヤな話だと思うけど、参考になるならと書きました。 どっちの仕事を選ぶにしても、大変な仕事です。 けど、やり甲斐はあります。 悔いのない選択をして、頑張ってください。
心を決めることが出来ました。あえて言い難いことを言葉にしていただき、叱咤してくださり、腹を決めることができました。頑張ります!
まず、歴史的に消防は警察の一組織から分離しているので、すごく単純に言えば消防のほうが仕事はシンプルです。警察は分野も職種も幅広いです。希望の職種にいけるのは消防のほうが可能性が高いです。おっしゃるとおり、救助隊で九死に一生、人を助けられる事案というのは少ないですが、警察の交通課は交通違反や事故の事務的な処理がメインで、期待している内容と少し違うかも知れません。ありがたいと思われるよりは嫌われることが多い仕事です。 待遇は警察も消防も「交代勤務」と「カレンダー通り」が所属部門によって変わり、交代勤務のほうが手当が多めです。個人的には警察のほうが理不尽でストレスの多い業務が多く、消防のほうが業務がシンプルなぶんルーティンが多いです。年収はその2つですとそれほど変わらないです。
昇給、昇任試験は一年に一度あるが、面接官や上司の人事に対する知識や研修が足りていない。 その上司に気に入られているかで、評価が変わる。また、部署において、評価...
入社の理由は、人助けをしたいと率直な気持ちだった。入社後に思ったことは、消防隊としての消防活動だけではなく、予防や救急、そのほか事務関係で、幅広く活躍できる場が...
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