この仕事に就くための進路！

この分野であれば、工学部の中の機械系学科、あるいは電気計装に関係するので電気系の学科ということになります。 しかしながら、この業種（航空機製造業）ということに絞ると、もう少し学科や、ひいては4年生以降で所属する研究室も大事になります。企業側の立場では、時々例外はありますが技術職の場合、それなりに事業上のニーズに合致する人材、できれば今やっている業務にすぐなじめそうな即戦力を求めることが多いからです。（新卒の場合、即戦力は期待されませんけども、すぐに使える技能は強みです） また、あなたが純粋な日本人である場合、外国の軍事産業に就職するのは少し難しいので、国内の大手重工など防衛省の技研に出入りしているであろう会社が求めると勝手に思っているところを少し挙げさせてもらいます。 以下、簡単に紹介しますが、私の主観好みが入っているのでご了承ください。 機械系学科の場合 流体力学を専門にしている研究室があって、その研究室で航空機設計などに応用できそうなことをやっているところ。 たとえばシミュレーターを用いて流体（気体）中の物体がうける抵抗を最小にする形状設計をテーマにしている、など。流体力学ではコンピューターの発達に伴い、流体計算が手軽にできるようになった反面、その理論は十分難しいのでシミュレーターを使いこなす人材はどこへ行っても役立ちます。 熱力学の計算を、エンジン設計などに応用することをテーマにしている研究室を持っている学科。 たとえば東京大学の機械系の研究室ではジェットエンジンの研究をしているとか。 構造設計をテーマにしている研究室を持っている学科。 機械の強度などは昔から重要なテーマでして、こういう分野は航空機設計などでも絶対必要。 制御関係の研究室をもっているところ。 制御はある意味独立した学問分野の気がするが、機械系の学科ではそれを実際のロボットなど実物に実装することをテーマにしていることが多いようです。このような分野でも採用時にアピールできるのではないか。 電気系 計器類の設計・製造では電気計装の知識が非常に大事です。 特に最近の乗り物は省力化のためにマイコン制御されることが普通ですのでこの分野の専門家は欠かせません。 飛行機の場合、計器類の制御などで、電機分野の「制御」の知識を持った人は大事です。 電気計装はどの分野でも必要とされるので、航空機に特化した研究というのはあまり思いつきません。逆にどの分野でも可能性はあり、その時に航空機を扱っている会社に入社することが大事ではないかと。 ### 防衛省の技研について 現在正式には技本と呼ばれるようですが、国家公務員の採用試験で合格の上、防衛省の面接を合格することで採用されます。詳しくは以下のURLを参照ください。 http://www.mod.go.jp/trdi/saiyou/index.html なお、後半の防衛省の面接が実質的な採用試験です。ここは普通の企業の採用試験同様、求めているもののマッチングできまります。（それと防衛機密にふれることから身元調査もあるやも。）