将来、大阪市高速電気軌道株式会社につきたいと思っております。 そこで質問です。 大阪市高速電気軌道株式会社は今後数年、十数年、数十年で大阪の大手鉄道といったら大阪メトロ！って

現状では無理ですね。 民営化したとは言っても、現在のところは株式が公開されておらず、株主配当は100％の株を持ったままの大阪市の懐に全額入るかたちになっています。これはなぜかと言えば、大阪都構想（一応潰えましたが）にあたっての欠損金を埋める目的だったと言われます。 （※維新は「都構想を実現すれば無駄がなくなってお金が生まれる」と言っていたのに、実は都構想がホンマに実現したらお金が足りなくなる危険があったのです。それを想定していた都構想推進側は、そこを埋めるためにメトロの「配当」を使う予定にしていました。←いや、それって一種の「詐欺」やん？？？） 都構想は一応やんぴになった事になっていますが、維新幹部はあきらめていない様子なので、またいつか「勝つまでジャンケン」を始めるかも。という事は、何か新しい魔法の杖でも現れない限りは、メトロの配当を手放す判断はしないと思います。仮に都構想がなくなっても、万博やIRの大失敗も危惧されるようになってきましたから、いざという時のために役立つ株は当面「保険」のように持ち続ける事と思います。 （ただし、コロナで業績は一気に悪化し、現在のところ配当は出ていない。配当よりも目先の売却益が欲しいという状況になれば一気に売却に向く可能性もゼロではないとも思うけど…どうなんでしょうね） こういう「市の意向に振り回される構造」「市に隷属し、『カネヅル』と言われかねない存在」では、どこまで行っても「大手私鉄」という地位には座れないでしょう。今は所詮「民営化もどき」「私鉄ごっこ」に過ぎません。 自らの経営判断でいろいろ出来るようになってこそ、やっと「私鉄」「民鉄」です。 「大阪で大手私鉄と言ったら」で名前が出て来るようになるためには、株式を公開し、名実ともに私鉄になりきる必要があります。JR北海道や四国や貨物が、他の４社よりも「格落ち」と見られる理由と同じです（儲かっている大阪メトロをこの３社と並べるのは失礼だとは思いますけど）。そう言えば、西武が堤義明のスキャンダル絡みで上場廃止となっていた期間って、やっぱり「異常事態」だと認識されていましたよ。 （ただし、私個人の意見としては、都市交通は必ずしも民営化がすべて正しいとは全然思っていません。公営でもいいんじゃないの？って思っている人間です。ただ「民営化したのであればちゃんと民営化しろ」とも思っていまして、現在の大阪メトロのような状態が「一番悪い民営化」ではないかと思っているわけです）