財務省は赤字なのに、そこで働く国家公務員の給料が上がるのはなぜ？

財務省などの国家公務員の給与は、政府の一般会計から支出されています。政府の一般会計は、財政面で言えば、国の歳入と支出を合わせた結果が赤字になっている状況が続いていますが、国家公務員の給与は、別枠の予算（人件費予算）から支払われています。つまり、赤字予算とは別枠の予算によって支払われるということになります。 しかし、国家公務員の給与は、年次昇給制度や実績給、職種、役職などによって定められているため、財政状況に関係なく、基本的な給与水準の改訂があります。ただし、近年では、国の財政状況の悪化を受けて、一部の国家公務員については、給与削減や人員削減が行われる場合もあるようです。 総じて言えることは、国家公務員の給与と財政状況は密接に関係しているものの、赤字予算となっていても、彼らの給与が自動的に減少するわけではなく、一定の理由があって支払いが確定されているということです。 民間企業企業と比較してしまえば、理不尽という議論が出てくるかもしれません。