昔は都道府県警察に採用されたノンキャリアの警察官から優秀な者を警察庁が中途採用していたと聞きましたが…。
はいそのとおりです、旧推薦組が下記のとおりの経緯で、現在は国家公務員Ⅱ種採用の警察官に変わっています。 キャリア組のⅠ種警察官と違い準キャリアのⅡ種は以前は採用していませんでした。 現行のⅡ種は従来、県警の若い幹部警察官(地方公務員)を警察庁に中途採用していた制度が前身です。 (つまりⅡ種に相当する人材は地方の警察官から直接充当していた)30歳前後の若手警部補を中心に警察庁(国家公務員)へ特別採用で身分を転換させ、地方出先機関の幹部要員として配置運用していました。 特別採用組はその直後に警察庁の警部になり、後はエスカレータ式に昇任し、最終的には小規模県警察本部の本部長にまでなれたのですが、一旦自分の県を離れれば、再び戻る可能性はほとんどありませんでした。 地元の治安維持に燃えて警察官になったものの、警察庁警察官になれば国家公務員ですから、土地勘のない全国のどこへ転勤になるか皆目見当がつかなかったのです。反面階級は黙っていてもどんどん上がりますが…。 尤も、警察庁に呼ばれるような優秀な警察官であれば、そのまま県警に留まってもそこそこのポストに就ける実力があるのも事実です。特別採用は本人・県警にとって名誉ではあっても、全国転勤がネックとなり徐々に人気に陰りが生じたのです。必要な人員が確保できなくなったため、当初から全国転勤を前提としたⅡ種の採用を発足させた訳です。 (Ⅰ種は警察庁の中央の幹部要員、Ⅱ種は地方出先機関の幹部要員とされています) 追記 旧推薦組は完全に身分転換であり、人事権は警察庁に移行します。 それとは別に人事交流等で一時的に警察庁職員になるケースもあります。例えば「警察庁本庁や管区警察局勤務職員」「警察大学校教授」「管区警察学校教官」等で、この場合は出向や派遣という形をとり人事権は元の警察本部にあります。 いづれも数年の任期で再び地元県の戻ります。
質問者さんの質問の後段のことですね。 中途採用ではなくて、出向させる形(形式的には、地方公務員から国家公務員に身分がかわるなどするため、都道府県を退職し、国で採用する形をとっていますが)です。
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