【皇宮警察本部長の次のポスト】

皇宮警察本部長・皇宮警視監は、旧・国家公務員採用Ⅰ種試験（法律職、行政職、経済職）最終合格者の中から警察庁警察官・警察庁警部補に採用されたいわゆる「警察庁キャリア」が就任する皇宮護衛官ポストです。 皇宮警視監（警視監も）には、階級章は同一ですが、①指定職俸給表５～１号俸と、②公安職俸給表（一）の職務の級１１級の２つのグレードがあり、①が上位となります。 皇宮警察本部長は指定職俸給表３号俸で、７つの管区警察局長（指定職俸給表２号俸）より上位の号俸であり、現に、皇宮警察本部長の前職は中部管区警察局長・警視監でした。 皇宮警察本部長は、警察庁キャリア最終ポストの一つである大阪府警察本部長・警視監と同等の指定職俸給表３号俸であることから、警察庁キャリアの上がりポスト、つまり最終ポストとされ、次は辞職となります。 一般に、中央省庁の「キャリア組（有資格者）」は、国家公務員法に定められた定年（６０歳に達した年度の３月３１日）まで公務員でいることはほとんどなく、警察庁キャリアも警視監や指定職俸給表に到らなくても、その前に勇退（辞職承認）して民間企業・団体に天下りします。 なお、ナンバー２の皇宮警察本部副本部長・皇宮警視監は、警察庁キャリアのポストで皇宮警察本部長の４期下の公安職俸給表（一）の職務の級１１級であり、ナンバー４の皇宮警察本部警備部長は、警察庁準キャリア（旧・国家公務員採用Ⅱ種試験（行政職）最終合格者から警察庁警察官・警察庁巡査部長に採用された者）の皇宮警視正、ナンバー３の皇宮警察本部護衛部長は皇宮護衛官採用試験最終合格者で皇宮巡査に採用され、順次、皇宮巡査部長→皇宮警部補→皇宮警部と各昇任試験に早期に合格し、更に選考を経て皇宮警視昇任、勤務成績によって皇宮警視正昇任→皇宮警視長まで昇り詰めた叩き上げの星・皇宮警察ノンキャリア特進組の皇宮警視長です。