警察庁長官は階級外、つまり階級の制約に囚われない唯一の警察官であり、最高位の警察官です。 一方の警視総監は最上級の階級の警察官といえど、一警察本部(警視庁)の長に過ぎず、他の警察本部の警察官への指揮権もありません。 例えるのであれば、警視総監は王様、警察庁長官は神様といった感じでしょうか。もちろん、他の王様(他の警察本部の長)もいて、警視総監はそちらには命令できないのです。神様は色々な事に口を出せますが、それぞれの国のことは基本的に王様たちに任せています。 また、実質的には警察庁次長も警視総監より上位です。警察庁次長の方が階級的には下(警視監)なのですが、警察庁次長は序列第二位、警視総監は第三位となっています。このあたりはキャリアシステムや、「警察庁」という組織の性質等が絡んできて複雑です。 結論としては、警察庁長官が警察のトップで、警視総監は警視庁(東京都の警察)のトップに過ぎないのだという理解で大丈夫だと思います。
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