製菓会社のお菓子を作る職に就きたいと考えている高校生です。 夢は、森永製菓やMeiji、グリコなど有名企業で働きたいと思っています。 調べると、商品開発という職にたどり着いたのですが

商品開発は、大手の菓子メーカーの 場合、商品開発部に担当がつきます。 商品開発部に配属になる人は、 文系、理系さまざまで、 ・マーケティング ・食品科学 ・管理栄養士 ・フードコーディネーター ・農学部出身 ・経済学部出身 など、大学の専攻はバラバラ。 大抵は、商品開発部と、生産管理 担当と、栄養士、営業部門などが それぞれの見地から意見を出し合 ったりして試作品を造り、 月に一回の商品開発会議にプレゼ ンテーションをしたりして幹部、 重役が最終判断して採用されます。 一つのお菓子を作ろうと思うと、 月産数十万、数百万個単位で製造 ラインに載せますから、 売れないものや何か製造上難しい もの、原料が高く営業が売れない というものは却下されます。 マーケティングを勉強すると、 マーケットインという観点で、 消費者が求めるもの、 営業部門はスーパー、卸が求める もの、工場は原料調達が容易で、 コストを抑えられるもの、 栄養士はカロリーや栄養バランス、 減塩などを考えます。 あと販売が決まった商品には、 商品ネーミングや、パッケージが 必要になりますが、これは、 社内の販売促進部と出入りしてい る大手印刷会社※が提案して、 決まります。 ※大日本印刷、凸版印刷が寡占 大手印刷会社にも商品開発企画 部門があり、パッケージだけで はなく、中身まで提案します。 また、香料メーカーや製粉会社 や材料メーカーも、 も菓子メーカーに独自の提案を します。原料を売るために。 タピオカや、ナタデココは誰か が見つけてきてメーカーに提案 し広まったもの。 夕張メロンポッキーなんてのは、 おそらく香料メーカーでしょう。 商品開発は、 ①市場のニーズから生まれるもの ②製造技術から生まれるもの （チョコレートをコーティングした ポテトチップスとか） ③健康志向から生まれるもの （タニタ食堂の味噌汁とか） ④キャラクター商品や販促企画から 生まれるもの （ご当地スナック菓子など） があります。 どうしたら売れるか、をみんなで いつも考える。いつも考えている 人が向きますね～。 ウィスキーボンボンがあるなら、 ワインボンボンはないのか、とか。 塩キャラメルがあるなら、 名古屋限定八丁味噌キャラメルは どうか、とか。 つまり、個人の企画力の上に、 チームワークが基本。 １人でかんがえて全部できるのは、 中小食品菓子メーカーです。 理論的に売れると思っても売れない、 とか、意外な商品が根強く売れてい たりとか。コンビニの定番で入って るお菓子はだいたいヒット商品です。 アルフォート、きのこの森、ハッピー ターン、フリスクといえばメーカー 名は、パッと言えるようになりま しょう。 いいですか？プロになるには、 袋や箱の裏を見る。どこで作ってる のかとか、原材料は何かとか。 あと、あんまり大手だと自分の企画 が日の目を見るのはずいぶん先です。 東ハトや、おやつカンパニーや、 湖池屋クラスの中堅メーカーの ほうが、自己実現は早いかも。 あと商品開発者にとってさらに 大事なことは、自分が関わった 商品を販売中止にすることです。 売れない商品を作っても赤字と 在庫が膨らむだけ。 食品は消費期限があるから、 売れないと莫大な廃棄が発生し ますからね。 なお、グリコ、森永、明治、ロッテ の４大菓子メーカーは、国公立大、 有名私立大卒しか採用されてません。 また、会社によって商品開発部門の やり方は違います。 若い人が権限委譲されて任されてい る会社と、ベテランが強い会社が あります。