可能性はあります。各会社の運転士になるコースは、基本的に、駅員→車掌→運転士の順に昇格していきます。各順に社内の登用試験があり、合格し、研修所へ入所、そして、また数々の試験があります。三十を過ぎて車掌になった人もいれば、四十を過ぎて運転士になった先輩もいらっしゃいました。 JR東日本は特殊な登用基準を持っており、現在、JR東日本では、運転士という職名ではなく、乗務係という名で乗務員登用をしているそうです。これは、運転士になるまでの期間を短縮、または、経営環境を考慮して、乗務員の環境を改善したものです。例えば、駅員からいきなり運転士になることもできますし、中途採用でも、駅員を経験したら、運転士になることも可能だそうです。登用試験も廃止になったそうです。 ただ、運転士になりたい人から見ると、朗報に見えますが、必ずしもそうではないと思います。普通の人事配属で決められますので、運転士だった人がある日突然、明日から本社で事務係になってください、と言われたり、午前は運転士をして、午後から本部で庶務係の仕事になります、と言われたり、運転士になりたいと思っても、すべては人事の裁量にかかっていますから退職までずっと、事務や駅員などの仕事ばかりという人もいるということです。 まだ、技術の発展途中ですから、これから新型車両投入で操作や機械類の統一化を図り、将来的には、運転士に簡単になれる環境は整ってくると思いますが、「運転士」という技能的、給料的な面を見ると、将来性はないように思います。
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