JR西日本で新幹線の車掌になるとします

まず車掌は、新米のうちは近郊区間などを担当する班に所属します。 そして一定の経験を積んでから、特急などの「優等組(班)」に昇班するのです。 この昇班のタイミングで、個人面談などを実施し、転勤を受け入れるか受け入れないかで、新幹線の車掌になるかならないかが変わります。 すなわちここは個人差で、とにかく子供の学校とか親の介護など家庭の事情で転勤はしたくない、単身赴任もいやだ、という人も結構居ますから、そういう人は出来るだけ転勤させないようにします。 もちろん企業内の要因需給もありますから、必ずしも本人の希望通りとはいきません。 しかし一方で、JRに就職する前から新幹線の車掌になるのが夢だった、という人も居ます。 しかしこれまた本人の希望通りにはいきません。 特に仕事と趣味の分別がなっていない困った君などが辿る運命は「飼い殺し」「左遷」です。 ですが、好きでJRに就職した人には仕事熱心、向上心旺盛な人も多く、そのような人材はかなり本人の希望が届きます。 また、職場の配属先は、だいたい居住地からの通勤時間(片道)が2時間程度を限度としています。 ですから、車掌試験に受かって研修を受け、新たな職場に配属される場合、あるいは転勤する場合は、居住地からの通勤時間も大きな目安になるのです。（元JR社員）