(それが原因で地方の低レベル私立大にいるのですが) 社会科(地理や公民)に関しては自信がありますが、それ以外は苦手です。現在は英語の勉強をやり直していますが、それに加えて数学の勉強もしようと考えています。そういうことを就職の面接で言うのは、どうでしょうか? 明治大学教授の斎藤孝氏の「就職力」(毎日新聞社)という本に、下記のような記述があります。 「就職でも面接のとき、ほとんどの面接官は「大学で何をしてきたんですか?」と訊いてくるだろう。そのとき多くの学生は、サークル活動など課外活動を得意げに挙げるらしい。 もったいない・・・・・・と思う。 例えば、「ダンスサークルで四年間踊って、コンテストも自分たちで開催しました!」と言っても、それだけではあまりプラス評価にはならないかもしれない。 以前、セブン&アイ・ホールディングスで有名な鈴木敏文会長が、私との対談の際「大学で何をしてきたの? と面接で訊いて、自分の修めた学問の内容や授業名を挙げてくれる学生は、ほとんどいないんです」と嘆いておられた。そのお嘆きは、僕もよくわかる。 大学生は、課外活動に価値があると思いがちだ。ダンスに音楽、スポーツに映画撮影、大学の外で行ういろんなサークル活動の方が、学問よりも豊かで、社会人生活にも役立つと考えているのだろう。 しかし世間一般が、大学生に求めているのは、学問力なのだ。 面接の場で、何をしてきたか? と問われて、授業名を二つ三つ挙げて「四年間、真剣に取り組みました!」ぐらい言えなくて、何が大学生なのだろう。 大学生には、大学で学ぶ学問こそが最大の武器であり、他の若者が持っていない特殊技能なのだ。」
失礼ながら、質問者さんの案には賛同しかねますね。 正直なところ「課外授業に取り組みました」アピールも役立たないし、「高校の数学をやりました」アピールも役立たないと思います。(わたしが採用担当者なら、そんなの聞きたくないわ!!って思います笑) 「大学生には大学で学ぶ学問こそが最大の武器であ」るならば、質問者さんのアピールは全くその基準に達していないんじゃないですか?わたしが採用担当者なら、「じゃあなんで大学に行ったの?」とたずねると思います。大学生なのに高校の勉強をしていたというのならば、最初から、高卒(高校の学業をきちんとこなしていた人)を採用すればいいってことになるでしょう。 でも実際に高校の勉強をしていたんだからしょうがないじゃない…とおっしゃると思います。でもそれならそれで、採用担当者に対する伝え方があると思います。 大学で学んだ学問(さすがにゼロってことはないでしょう)について話したうえで、それにプラスして、高校の復習をしていた、と伝えます。なぜか?をたずねさせて、基本的に立ち返るのは大事なことだと考えたからです、とか、弱点の克服が大切だと思ったからです、とか、積極的な方向でアピールすればよいと思います。 広い言い方で何々をしました(ダンスサークルでコンテストを開催しました、高校の数学を復習しました)というよりも、なぜそれをしようと思ったのか、どういうやり方でやったのか、どんな障害が生じどのように乗り越えたのか、という、具体的にその人がどのように能力を働かせたのか?というところのほうが重要だと考えます。 大学生は大学の学問こそが武器、という発言がありましたが、わたしは半分賛同して半分意見を異にしますね。大学で学んだ学問そのものを企業で役立てることができている人間なんて一部です。それよりも、ハイレベルなハードルを、どのようにして乗り越えたか、取り組み方を考えて、ある程度自分に厳しくスケジュールを組んでこなすことができていたか、そのようなタフネスと、幅広く活用できる柔軟性と知性と、あとは協調性です。わたしならそちらを重視します。 そういう意味で、○○大学○○学部を卒業しました、というのは、一言だけで「ああ、この人はそれ相当のタフネスと知性をもっているんだな」というのが推測できます。なので学歴は武器なんだと思います。
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