消防士について

消防職員です。５４歳男です。 １ 地方と都会では給料の差は異なりますか？(給料目当てではないです) 消防職員は市町村長等が管理する組織です。簡単に言えば市役所の職員です。 大都市の市役所と，地方の市役所で給与が違うよう，消防職員も，その所属する公共団体の条例に従いますので，異なります。 ※「給料目当てではないです」について 学校では「お金」は汚いもの，実直誠実に生きなさいと教わりますが，社会では，お金が稼げる人，サラリーマンなら地位が高い人が偉い人です。 給料の高い会社，市役所，消防に入りたいということは，なんら恥ずかしいことではありません。 ①働くのは自分のため，家族のため「お金を稼ぐ」ためです。給料や福利厚生（これが大切）が，しっかりしている公務員を選ぶことは恥ずかしいことではありません。 ②でも，「仕事は住民のために」するものです。上司や議員や自分のためだけに仕事をすると，重大な過ちを起こしてしまいます。 ２ 公務員試験は難しいですか？ 市役所に入るより簡単です。しかし，近年，救命士の資格を優先したり，専門学校の公務員（消防）コース出身者が目立っていることも事実です。 高校の社会科（政治経済），国語（特に漢字書き取り，作文力）は十分にできる実力は必要です。 ３ 消防士は危険を冒している割には、給料が安いと聞きましたが本当なのでしょうか？ 世間ではもっと危険な仕事があります。道路工事，炭鉱職員，とび職，警察，自衛隊，近いところでは海上保安庁。 誰もが安い給料で働いていますが，それが社会というものです。 大卒の場合，多くの同級生が５０歳前に課長級になる市役所職員と違い，階級制度があり狭い組織である消防は，係長クラスも珍しくありません。当然給料は安いのです。 入る時は４～５０００円高くても，１０年以内に逆転し，生涯収入は市役所にかなわないかもしれません。 それが気になるなら，５０歳になって，どぶの中で，犬を助け出すなんて仕事はできませんよ。（消防の仕事なんです） ４ ハイパーレスキューになると、消防士と異なる点はありますか？ 聞きたいことはわかるのですが，その前にひとことです。 「消防士」とは職業ではありません。「階級」です。 法律上は「消防職員」です。採用辞令は「消防吏員」です。 特別救助隊員にも「消防士」がいます。 ポンプ車で「火を消す」のは通常「警防隊」と言います。 採用されて「消防学校」に入り，帰ってくると，まず警防隊でしょうか。 その中から，希望や命令で救助隊になります。 救急隊になるひともいます。 会社の総務課と営業課の違いだと思ってください。 ○将来消防職を希望しているとのこと。 あなたと職場で会えることを楽しみにしています。 がんばれ。 http://www.geocities.jp/syosainoyume/