消防局と消防本部の違いって何ですか？

「その自治体における呼び方の違い」です。 法的には「消防本部」になります（消防組織法の規定）。 自治体の各部署の呼び方が「部」のところもあれば，「局」のところもあるんですよ。 たとえば政令指定都市や県庁所在都市では「局制」をしいていますので，各部署は「○○局」になります。建設局とか水道局とかってやつですね。 規模の小さい自治体だと「部制」のところが多いかと思います。「建設部」とか「水道部」などです。 こういったところでは「消防部」と呼ばず「消防本部」という名称にしています。 法律上の扱いは，いずれも「消防本部」ということになりますので，局制をしいている自治体では，消防組織法や消防法などの運用の際に「消防本部」を「消防局」と読み替えるわけです。 余談ですが，消防本部のトップは，法的には「消防長」といいますが，局制を敷いている自治体では「消防局長」になります。 東京都は，特別区（いわゆる「２３区」）の範囲の消防については消防組織法で「特別区の消防」とか「特別区の消防長」という言葉になっていますが，一般的には組織名は「東京消防庁」，消防庁の役職名は「消防総監」となっています。