高卒と大卒のメリットとデメリットについて教えてください。

○まず最初に、日本は学歴社会ではなく実力社会です。だから、就職に関しては企業から認められる〈実力を付ける為に〉大学に行かないと意味がありません。 〔証拠〕文部科学省「学校基本調査」 学部別・大学院卒（修士）の新卒での正社員就職率 人文系：３４．５％ 工学系：８７．７% ※学歴を重視するなら、人文系と工学系の正社員就職率がこれほど開く訳が無いでしょう。 ○だから、大学に行くなら「優秀な人間」になるという強い心構えが必要です。そして、大学に行って企業から認められる「優秀な人間」になれれば、ほとんど全ての面で高卒より有利です。 〔実例〕ある高校のクラスメイト２人が高卒で就職と進学に分かれました。進学した子は大学に行って医療系の国家資格を得たので、２３歳の時点で２人の間に年収で１００万円の差があります。 ○しかし、大学に行っても「残念な人間」だと企業側は「４年歳食った高卒」と言って相手にしませんよ。そもそも、大卒相応の職の割合はある程度一定なのですから、猫も杓子も大学に行っても「優秀な人間」以外は以前の高卒の職に就く事になるのは分かるでしょう。（最悪、フリーター） 〔実例〕ある大企業の大卒者の初任給 総合職：２０３，０００円 実務職（一般職）：１８５，５００円 専任技術職：１８８，０００円 ※この様に、大卒だから無条件で高い給料を貰えるという保証はありません。実務職等なら高卒５年目の給料とどっこいでしょう。 ○採用基準 同じ企業に就職するなら、給料水準の高い大卒の方が採用基準高い。 トヨタレベルなら、大（院）卒は一流大学院卒の工学修士レベル、高卒は工業高校トップレベルです。だから、大企業に就職するなら高卒の方が圧倒的に有利。 ○生涯賃金：資料／ユースフル労働統計２０１４ 男性・転職なし・残業代含む・退職金含まず 大規模企業（１０００人以上） 大卒：３億１２６０万円 高卒：２億７０３０万円 中規模企業（９９９～１００人） 大卒：２億４７８０万円 高卒：２億２７１０万円 小規模企業（９９～１０人） 大卒：２億１９９０万円 高卒：１億９６２０万円 ーーーー以上統計値ーーーー （たぶん、非正規・フリーターなら大卒高卒共に生涯賃金は８千万円～１億円ぐらいでしょう。） ○私の地元の高校の実業クラス（偏差値４８）の生徒の就職先 公務員：１２名 一流大企業：１７名 中堅企業：２１名 中小企業：１０名 フリーター：０名