就職活動をしていると、短大卒の採用をしている企業の数が圧倒的に少なく感じます。なぜ、短大卒の採用に消極的なのでしょうか。

1990年代前半までは、女子は大学進学よりも短大進学が多数派だった のですが、その後、短大は減り続け、すっかり少数派になってしまいました。 http://www.mr-as.com/data09.html かつて短大は「企業の一般職」への人材供給源だったのですが、一般職が 契約社員や派遣社員の仕事になるに従い、一般職の人材供給源という 役目が終わってしまったのです。 現在、文部科学省のサイトでも、短大卒業後の進路として書かれているのは 「幼稚園教諭、保育士，栄養士、介護福祉士など，地域の専門的職業人」と 「4年制大学への編入学や，短期大学専攻科への進学」だけであって、 その他の一般企業への就職については触れられていません。 http://www.mext.go.jp/a_menu/koutou/tandai/ 大学卒業生が50～60万人もいる一方、短大卒業生は6～7万人しかいません。 その大半が「地域の専門的職業人」に就職すると、「短大→一般企業」という 文部科学省も書いていないコースに進む人はさらに少数になります。 なので、企業も短大卒の採用を想定していないところが多いのです。 短大卒の採用を想定していないということは、採用後の短大卒の配属先も、 配属先での教育プランも用意されていないということです。 一般企業に就職したい短大卒は、手間を惜しまず採用してくれるところを 探すしかありません。もしくは、4年生大学への編入学がよいでしょう。