よく、警察庁というものが映画でも出てきますが、警視庁とは、どのような違いがあるのでしょうか。

おはようございます。 警察庁にも警察官はいますよ。 有名なところだと皇宮警察にいますし、警察庁本庁、管区警察も警視とか警部という階級の警察官で、採用後一年後に警視庁や県警に勤務したりするみたいです。 警察庁は、警視庁と比べると同名役職でも階級が一つ上がり、双方とも国家公安委員会と都道府県公安委員会の事務局の位置づけで、警察庁は警視庁に対して指揮命令をする立場にあります。 昔、警察庁の官庁訪問をしたとき、警察庁警部／係長とか、警視正／理事官とか書いた名刺をもらったのですが、構成員は階級が一つ高いだけで、多分、役割は一緒です（三流大学じゃ採用してくれなかったよ）。 何が違うかというと、企画立案と実施という言い方で、捜査をするのが都道府県警察本部（警視庁）、その指揮命令や運用の制度を作り、立法、司法との並びとしての行政を担当するのが警察庁で、警視庁は法案提出や政令の提案ができません。 指示が出来る偉い立場なんだから、同じ組織なんじゃないの？という気がしますが、地方警察は、警察庁は現場がわかってないと思っているし、警察庁は、地方警察は自分勝手なことをしていると思っているし、これが一つのの織になってしまうと、現場が何も考えなくなってしまって、指示待ちでリスクを取らない体質になってしまいます。 野党だから公職選挙法の逮捕が厳しいとか、国に賠償請求している人を警察を使って脅すとか、戦前の特別高等警察は政体維持のために使われた反省があって、政治家との関係、官庁との関係は、間接にした方が良く、地方警察は交番のような地域の治安の維持に根付くことを意図した体制にしているのだろうと思われます。 このあたり、試行錯誤で制度が転々としているので、警察なりの考え方があるのだと思います。