警視総監または警視監の階級にある警察官(地方警務官)が殉職しても、二階級特進の措置は講じられません。 警視総監の上は警察庁長官、警視監のひとつ上は警視総監ですから、殉職すれば其々長官の地位まで特進してもよさそうですがね。 何故そうはならないのか…。 ①警察庁長官は階級ではなく役職名 ②警視総監は階級と同時に役職名を兼ねている からなのです。 警察官の階級は警察法に「警視総監~巡査」までが定められていますが、警察庁長官は警察官の就く役職であるものの正式な階級とは定められていないのです。 同様に警視総監は「警視庁のトップの役職」であるため、就任には内閣総理大臣の同意が必要です。 殉職警察官はその命を賭した功に報いるため特に階級を2段階上げ称えます。 しかし、上げるのは階級であって役職を上げることはないのです。 (仮に巡査部長が殉職したら二階級上の警部になりますが、今まで就いていた役職名まで格上げすることはない。)
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