大学と就職について 私は高2女子です。 大学や就職先について色々悩んでいるのですが、将来は大手メーカー等の海外進出もよく耳にするので海外で働きたいと思っております。 英語は人並み以

今後、貴女の望む方面の会社は、残念ながら、衰退の道を辿るでしょう。 Panasonic、Sony、今は無きSanyo、皆そうです。 初めから、海外資本の会社に就職するなら別ですが、その場合は、レイオフ、いつでも簡単にされますので、気を付けて下さい。 今や、国内資本の「大手」でも、正社員として雇用してくれるところは限られていますし、この傾向は留まるところを知らないでしょう。 「大手」だからと言って、定年まで安心して働かせてくれる、という時代は、疾うに終わっています。 英語が出来ることと、「仕事」が出来る（そのうち一つのスキルとして「英語力」がある）こととは、天と地くらい、差があります。 故に、大学はどのような所が有利か、は関係ありません。 就職の面接でも、出身大学の名前を言うのは、タブーです。 貴女は、大学で何を学び、それを就職したい会社の発展に、どのように活かす事が出来るのか、が採用の可否にかかっています。 要は、企業から「こいつ、使えそうだな。」と思われること、そして「この学生なら、あと3年くらいは、『初期投資』をしてもいいな」と思われる事が、採用の基準です。 TOEICは、もはや、資格としては古く、'defact standard'なテストではありません。英語が出来る貴女なら、お分かりですよね？ 択一問題だけで、話させることも、書かせることもしないテストで、一体本当の「英語力」が判定できるものでしょうか？ 私は外資の現役時代、法務部長として、採用面接に立ち会う機会が多かったのですが、面接の後半は、英語で行いました。これで、本当の実力はおおよそ掴めたものです。履歴書に書いてあるTOEICの点数と「実力」が一致している事は稀でした。 英語の資格なら、「英検一級」の方が、まだ勉強のし甲斐も、達成感もあります。 しかし、高校2年の段階で5年後の事を考えている貴女は、素晴らしい人財だ、と私は思います。 貴女のような若い人に、これからの日本経済を牽引して頂きたい、心からそう思います。 頑張って下さい。