三菱ＵＦＪモルガン・スタンレー証券のリストラがニュースに出ていましたが、証券会社・銀行等の金融業界で働く人の転職先としては、どの業界が多いのですか？

質問者さんが、知りたいと思うのも無理はありません。 証券会社は簡単にクビにされる業界ですからね。 実際のところ、前職が証券会社である、ということは 一般の事業会社の人事部にはネガティブ要因としてとらえられます。 ですから、証券会社をクビになった人に、あまり良い転職先はありません。 それまでもらっていた給料よりは大きなダウンを覚悟して、 地味な仕事をみつけるのが大部分だと思います。 事業会社から証券会社に転職するケースでは給料が上がることが多いです。 しかし、一旦、証券の世界へ渡ったならば、帰り道は険しいと覚悟したほうがいいです。 それから、銀行と証券では、就職でよく一括りにされがちですが、実際の 業務内容は真逆と言っていい位ですので、転職についても全く違った環境と思ってください。 リストラのニュースから質問されていることから判断して、質問者さんは 20代、30代といった若手の転職よりも、40歳以降のリストラ対象となりやすい年齢層 について知りたいのだと、勝手に想像してお答えします。 日本株式が1989年に天井を付けて以来、証券業界で働く人の総数は一貫して減り続けています。 ですから、40代以降の年齢の人がリストラされた場合、同業間の転職は難しいのです。 全体のパイが小さくなっているのですから。 ただ、そもそものモラルが低い人が多い業界なので、悪徳ビジネスや あやしげな投資話の世界に入っていく人も少なくありません。特にお金を必要としている 場合はこういう世界にはまっていきます。 一方、セールスとしての本質的な才能があるのであれば、 「俺は、株を売っていたんだから、なんだって売れるさ！」と前向きに、別のセールス職に移って 成功する人もいます。 タイミングよく相場が盛り上がってくれば、同業界の横転職は比較的簡単です。 上昇相場が1年続いたならば、ほぼ100％職にありつけると思います。 （しかしまた、下降に転じたときリストラされますが・・・。） 客先への転職は、よほどの実力がある、とか、つきあっていた中小企業の社長に懇意にして もらっていたとかの強い人間関係がない限り、ほぼ無理でしょう。 英語力を持っている場合は、外資系に移ることが比較的容易です。