自衛艦の設計に関わるには必ず防衛省技術開発本部に勤めないといけないのですか？阪大工学部の大学院を出て三菱重工、川崎重工などに就職し自衛艦設計に関わると言うことは可能ですよね？あと、防衛省技術開発本部と

技術開発本部でなく正しくは「技術研究本部」で、防衛省では略して「技研（ぎけん）」と呼んでます。 自衛隊の装備品等（火器・武器の装備品、船舶、航空機、食糧品その他の需品）についての技術的な調査研究を行い、各部門で考案、開発、設計、試作及び試験で自衛隊において必要とされるあらゆる事項の科学的調査研究をする機関です。 部内には陸上武器・船舶・航空機・誘導武器の４つの研究開発部門が置かれて、各部門の責任者に４名の技術開発担当官がいて、各担当官は陸海空自衛隊の将官が務めいますが、誘導武器部門だけは一般の技術担当官となってます。 身近な兵器で技研が研究開発し実用化されたものは、「Ｆ－２戦闘機」「１０式戦車」「Ｐ－１対潜哨戒機」「ヘリ空母型護衛艦」「そうりゅう型潜水艦」等があります。 上記の装備品でお解りのように、技研と民間企業との共同で行う「軍産複合体制」での兵器類となりますから、質問者が希望される三菱・川崎がメインで製造、建造を行っています。 また、研究、開発、設計、試作、試験のあらゆる機会に技研の担当者と現場の企業担当者は共同で行いますので、護衛艦も設計の段階で企業の担当者も参画することになります。 特に潜水艦の建造では三菱と川崎の２社だけですから市場占有率１００％の独占企業といえます。 ですから、２社のどちらかに入社すると護衛艦の設計に関わる可能性は十分にありますので、勉学に励まれ上位の成績ですと入社できると思います。 補足、上記の２社以外でも横浜にありますユニバーサル造船（旧ＩＨＩ）も護衛艦建造の名門で、昨年の夏に進水した海自最大のヘリ空母型護衛艦「いずも」と同型の２番艦も同造船所で現在建造中です。