グラフィックデザイナーになるには 現在、高校２年生です。 幼い頃から絵が大好きで、将来はデザイナーになるのが夢です。

わたしは広告代理店の博報堂にデザイナーとして勤めていました。グラフィックデザイナーの仕事って具体的に何をするか知っていますか？ それは広告代理店の中にたくさんあります。広告デザインは様々なグラフィカルな仕事を業務としています。 メディア（媒体）としてはポスター・新聞・雑誌などでそこに様々なスポンサー（企業）から依頼があってデザインします。スポンサーはクライアントとも言って営業が仕事を貰ってきてクリエイティブ（制作部）で担当デザイナーにオリエンをして仕事するのです。上の３媒体以外にもCMと連動した場合、CM企画もいっしょに企画制作します。 企業の商品そのもののデザインしたり。そこには商品のネーミングからロゴ・ラベルなど企画デザインも。そのデザインにイラストを起用する場合は自分のイメージに合うイラストレーターに外注します。もちろんデザイナー自身がイラストを描くケースもあります。が、通常は外注です。 企業の顔である社名・シンボルマークの制作などのデザインも。 さて、これら広告の仕事を行うには大手広告代理店やデザイン事務所に就職しなければいけません。大雑把にいえば、広告代理店はディレクション＝「頭」を使い、デザイン事務所＝「手」を使ったデザインといえば分りやすいでしょうか？ 代理店の仕事は多忙なのでデザイン事務所に企画意図を説明してカンプを完成する＝外注するケースがほとんどです。 あなたがどちらを目指すかは人によって違う。ただ変な言いかたですが当然前者（代理店）の方がギャラは高いです。 横路にそれました・・・ どちらにしろ↑の大手代理店・デザイン事務所に就職するにはそれなりの美大でないと入社試験すら受けることができないのです。当然大手は人気につき競争率もそうとう高い。社会不況の現在だからこそ企業側も優秀なデザイナーを求めます。多摩グラフィック・ムサ美視覚伝達デザイン科を目指してください。東京芸大はハードル高すぎるので存在しない大学と思ってください。あと地方芸大なら愛知・京都・金沢があります。 ま、これら美大であればいい就職できますが、美大在籍中の本人の頑張りだったり素質だったりというのはいうまでもありません。 高校生が考えている「グラフィックデザイナー」は何気にフリーランスをイメージするかと思うが、そうではありません。美大卒業してフリー宣言してもまず仕事はありませんよ。↑代理店で書いたように営業活動・マーケティング・管理職など様々な人＝システムの上に成り立つ仕事なのです。これら社会の仕組みの理解と人脈がないとデザインの仕事はできません。 内的な資質として「チーム」＝「人」が好きでないと難しい仕事。 クライアント担当はいうまでもなく、広告自体が人（ユーザー）にたいして発信・伝達することを目的としている＝デザインだからです。社内でもマーケッター・営業・コピーライター・カメラマンなど大勢のスタッフ（仲間）との共同作業だからです。 長々と書きました。広告はグラフィックデザイン世界のごく一部ではありますが高校生の君に分りやすいと思いメッセージします。