薬剤師で稼ごうと思ったら、これらが挙げられると考えています。 ドラッグストアの店長(なれるとは限らない) 薬剤師不足の地方の調剤薬局 国立病院の薬剤師(年収の頭打ちが低くない) 研究職(実績次第ではある) これらの他に何かあれば教えてください‼︎‼︎ 今通っている大学の偏差値は、低いですが国立病院や研究職につくことが出来ますか?
同じ質問をいくつもしているのは、それだけ必死に将来を考えているということなのでしょう。 デメリットをきちんと想定している点も、よく考えられていると思います。 (1) ○○という職業 → 第1段階 (2) 出世できる/出世できないかもしれない → 第2段階 と段階を分けて考えることができているのは、合理的であると思います。 しかしながら、それでも完全な分類ではありません。 第1段階である「○○という職業」に就職する時の難易度が大きく異なるからです。 あなたの文章だと「薬剤師として生きる場合」とありますので、「6年制学科を卒業した者の進路」という前提になります。ここに落とし穴があります。 ① 製薬企業の研究職に採用される可能性の大小は、同じ「就学期間6年間」で考えるならば、 4年制学科卒業 + 博士前期課程修了 (修士号を得る) >> 6年制学科卒業 である。 6年制学科の学生が、「学部卒」の学歴で、研究職に採用される可能性は著しく低い。 製薬企業の研究職を目指して就活をする上で、薬剤師免許は有利な武器になりませんし、薬剤師免許をとる見込みだからといって優遇されることもありません。 ② 製薬企業の研究職に採用される者は、「薬学部に進学する」という条件で考えるなら (1) 京都大・東京大に入学し → 京都大・東京大の大学院に進学した者 (2) 地方旧帝大に入学し → 地方旧帝大・京都大・東京大などの大学院に進学した者 (3) 旧帝大に準ずる大学 (旧帝大の次席に来るくらいの大学) に入学し → 地方旧帝大以上の大学院に進学した者 (4) 旧帝大に準ずる大学に入学し → 同大学の大学院に進学した者 (いわゆる内部進学) (5) 1~4に該当しない大学に入学し → 地方旧帝大以上の大学院に進学した者 などです。 そして、(1) や(2) のルートを歩めば、就職活動をする時に「楽々と、余裕で就職できるか?」というとそんなことはありません。 「苦労はするけれども、最終的には必ずどこかの企業の研究職として採用される」ということもありません。 ボロボロになるほど就職活動を頑張って、それでも夢が叶わないこともあります。 博士前期課程修了 (修士号を得る) 見込みで就職活動をして全敗し、「博士後期課程に進学しよう。博士後期課程在学中に、もう一度、就職活動にチャレンジしよう。博士号を得る見込みで就職活動に再チャレンジしよう」という者もいます。あるいは、大学に入学した時点で、将来は博士後期課程まで進学することを決めている者もいます。 製薬企業の研究職以外に、『公的研究機関の研究職』や『大学教員』という進路もあるでしょう。 でも、学部卒の学歴ではなれません。博士号が必要ですから、博士課程にまで進学する必要が出てきます。そして、博士号を得ても「なれる可能性が低い (志望者の中で実際にそれらの職業につける可能性が低い)」という点では、やはり大きなリスクを抱えることになります。 あなたの想定する将来設計で言えば、「○○として就職する」という段階で失敗する可能性があります。 年収については、 大多数の「製薬企業の研究職」の年収 > 大多数の薬剤師の年収だと思いますし、 大多数の「公的研究機関の研究職」や「大学教員」の年収 > 大多数の薬剤師の年収だと思います。 けれども、就職する段階で著しく可能性の低い、危険な道を選ぶより、調剤薬局やドラッグストアに就職して、その会社の中でどんどん出世する可能性に賭けるほうが安全であろうと思います。 なお、昔の国立病院 (現在は○○医療センターという名称で、国立病院機構の管轄下に置かれている病院) に就職するのに、学歴差別や出身校格差などありません。 むしろ、県や市が運営する病院よりも、合格しやすいかもしれません。 不思議に思うかもしれませんが、その理由は、広いブロックの中で転勤しなければいけないために、転勤を嫌う学生は初めから受験しないか、一応受験して合格していても、結局は『機構が指定した病院』に就職することなく、他の病院・薬局に就職する者もいるからです (合格者による、辞退)。
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