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自動車技術者

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自動車技術者になるには

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入職にあたって、特に学歴や資格は必要とされない。新卒で入職する場合、機械、電気・電子、化学、物理、数学、情報工学を専攻している場合が多い。中途採用は、自動車関連産業もしくは同業の自動車メーカーからの転職者が多い。入職後は自動車メーカーの研究開発部門に配属され、プロジェクトチーム内で担当分野ごとに企画、開発と実験を重ねていく。工場への配属を経て大規模な生産ラインを担当し生産拠点の責任者となる場合もある。関連資格としては民間の「CAD利用技術者資格」などがある。

何よりも先ず、自動車への強い関心と興味があることが大前提である。配属先では報告書、マニュアル、設計基準、規格を記述し、理解するための論理的思考力や自らの考えを率直・的確に伝えられるコミュニケーション能力が求められる。また、他社メーカーの新車情報の収集力に加え、新しい技術やデザインの流行等にも常に関心を持つことが重要である。自動車の設計やデザインに関してのセンスも必要とされる。構造・デザインなどに新規性を打ち出す発想力や創造力も重要である。その上で、シミュレーション実験などで使用される大型コンピュータやCADを使いこなす経験とスキルが求められる。

仕事内容

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自動車製造に関する企画、設計・開発、実験、生産ラインにおける工程の管理と生産従事者への技術的な指導・監督を行う。新車を開発するケースでは、デザイン設計から試作車の作成まで仕事が多岐にわたるので、開発プロジェクト担当の責任者が、デザイナーと打ち合わせ、協力してデザイン・スタイルを決定し、全体の設計をしていく。全体の設計案が固まれば、各部品の設計図面を作成し、シミュレーションを行うなど各部分をチェックする。
開発チーム内では、量産化に備え様々な工夫や製造手法を検討し、結果を反映した図面を作成する。その後、試作車を製造し品質、性能のチェックを念入りに行う。細部の調整・修正が終われば、新車の量産体制に入る。

仕事を流れでみると、チーム内メンバーとのミーティングを行って、その日の仕事内容を確認・共有する。新車の開発にあたっては、3D-CADを用いて設計案の作成を行っていく。次いで、担当デザイナーを交えてデザインを企画・立案する。開発チームのメンバー全員で業務の進捗状況について情報の共有化を図る。製造工程などのミーティングを行い、計画に問題があれば修正し結果を確認する。全工程に問題がなければ生産体制に入る。さらに、自動車製造工程の管理、生産従事者への技術的な指導・監督を行う。製造工程に問題が生じた場合には解決にあたる。出来上がった車のテスト走行の結果、不具合等がないかの状況を把握する。

◇ よく使う道具、機材、情報技術等
 3D-CAD、表計算ソフト(Excel、スプレッドシート等)、プレゼン資料作成ソフト(PowerPoint、Keynote等)、パソコン

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働き方の特徴

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勤務先は自動車メーカーであり、就業する地域は自動車メーカーが集中する関東、中部、中国地域に多い。就業者は30代から50代が中心であるが、年齢層は幅広い。雇用形態はほとんどが正社員で、賃金は月給制が基本である。業務の進捗に遅れが生じたり、リコールなどが発生すると、問題が解決するまでは残業が多くなることもある。休日は、原則週休2日制が採られている。自動車メーカーのグローバル化により海外勤務というケースもある。

自動車関連産業は今、100年に一度の変革期を迎えているとされ、CASEと言われる4つの技術・サービスが話題となっている。これは、車自体が通信端末を内蔵しインターネットを活用し車外と情報を交換(C:コネクト)したり、自動車の自動運転技術(A:オートマティック)や自動車の共有化(S:シェアリング)と電気を動力として走る電動化技術(E:エレクトロニック)のことである。こうした業界動向を受けて、自動車技術者の仕事も変化が起こることが予想される。

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