三菱重工自動車部だったのが、1970年にアメリカ・クライスラーが15%出資し、三菱重工との合弁企業として発足しました。軽自動車から大型トラック、バスまで手掛ける総合自動車メーカーでしたが、1990年代後半から経営不振に陥り、2000年にダイムラーの支配下に。 相次ぐリコール隠しや、タイヤ吹っ飛び事件でダイムラーの怒り爆発。トラック・バス部門を取って行っちゃいました。そのトラック・バス部門は、「三菱ふそうトラックバス」になっています。同社は三菱を名乗っていますが、実態はドイツのダイムラーが約9割の株式を支配しています。 三菱自動車の収益源はトラック・バス部門でしたので、これは致命的な仕打ちを受けたことになります。 三菱グループを引っ張る「御三家」三菱重工、三菱商事、三菱東京銀行が音頭を取って、グループ全体で三菱自動車に2,850億円を援助しましたが、2016年に今度は燃費不正問題で窮地に。今度ばかりは御三家もグループ各社も援助しませんでした。 このため、屋号は三菱のままでゴーン・ルノー日産の支配下に入りましたが、ゴーンが海外逃亡し日産は大混乱。その間にも他社製品に市場を取られ、今では国内シェア2%以下に転落しています。 販売減少で全国各地のディーラーの閉店が進んでいます。スズキの販売店に転換したところも多いです。
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