2012新卒で経理の就職について。

結論から言うと、そうとう厳しいですよ。 ちょっとショッキングな情報を書きますと、私の勤めている会社（IT商社）のグループ企業の今年の新卒数十名の採用の内訳は、営業系60％、技術系38％、事務系2％となっています。 事務系の職種としては経理はもちろん総務や業務も含めて2％です。 それにしても今年は少ないですね（笑） でも多い時でも10％は越えません。 その中でさらに経理限定となると…。 可能性はありますけど、相当に評価されないと難しいでしょうね。 それはそれとして、一つだけヒントを書きます。 国際財務報告基準(IFRS)ってご存知ですか？ その名の通り、国際的な財務の基準です。 今国内上場企業は経済産業省の指針のもと、IFRS対応が迫られています。 まだ確定ではありませんが（2012年度に決定予定）ほぼ間違いなくIFRSへ移行すると思われます。（だいたい2015年くらいが目標） IFRSはこれまで国内で行われてきた財務処理とは異なる部分がたくさんありますが、なにせ誰もやってことがありません（経産省もあやふやらしい）ので上場企業とその関連会社の経理担当者は必死に勉強中です。 ということは…。 もし「IFRSは任せてくれ！」という人が採用面接にきたら断然チェックするでしょうね。 IT関係でもIFRS対応のシステムをリリースし始めていますが、ちゃんと理解している営業やSEはまだまだ少ないです。 （私も聞きかじった程度です） そういうSIerなどでもIFRSが分かる人材は確保したいかもしれません。 もちろん採用というのとはトータルで判断しますが、他の人との有利な点になることは間違いないと思いますよ。 補足 「経理」というピンポイントではなくて「一般職」での応募が普通だからじゃないですか？ 倍率云々は企業にとって異なるでしょうからなんともいえません。 でも相当数の人が一般職で応募していますよ。 それに採用は絶対評価ですのである基準をクリアしていなければ、よほど人材に困っていなければ採用0もあり得ます。 普通企業側の募集は人員が不足している（あるいは不足が予想される）部署への配属を目的としているので。 経理部門はそれほど人数は必要ないし、大手の場合は欠員が生じても総務や業務からも人を回せるのであまり困ることはないですね。 可能性という意味であれば営業の方が断然ありますよ。