就職してから会社とキャリアを考える企業とは

更新日)2023年12月18日

就職してから会社とキャリアを考える企業とは

新卒で入社した会社で悩みを抱えている、希望した部署に配属されず仕事にやりがいを感じられない、といった経験から転職を考えるケースもあるのではないでしょうか。就職前に「選んだ仕事が自分に合っているのか」を判断するのはとても難しいことです。転職を迷っている方に「就職してから、会社と一緒にキャリアを考える」機会の提供に取り組んでいる企業があります。今回はライクスタッフィング株式会社 営業本部 関東エリア エキスパートグループ グループリーダーの松本崇嗣さんにお話を伺いました。

人々の生活を人材サービスで支える「ライクスタッフィング株式会社」

ー さっそくですが、ライクグループについて教えてください。

弊社は、創業時より旅行代理店や携帯販売代理店など、いろいろな事業を手がけてきましたが、現在は総合人材サービスを主幹事業として、物流・製造・販売業界、建設業界への人材派遣や外国人材就労支援、保育事業、介護事業などを展開しております。創業から30年ほど経ちますが、創業者の岡本泰彦が銀行に勤めたのちに起業した会社です。携帯の代理販売事業を始めたときに、自社の販売スタッフが顧客にとても褒められたことから「自社の強みは人材にある」と確信し、現在の育成型の人材派遣事業へと繋がっています。

その頃から、人材派遣事業は業界全体として大きく成長したこともありますが、携帯電話の普及とともに販売スタッフの需要も高まり、弊社も人材事業のみで東証1部上場まで成長することができました。その後は、保育サービス事業や介護施設等の事業社を傘下に迎え、さまざまな業界の人材を支える企業として現在に至ります。人材事業としての「ライクスタッフィング」「ライクワークス」では、社会生活になくてはならない業界の人材支援サービスとして、人材派遣、アウトソーシング、人材紹介、採用・教育支援の総合人材サービスを提供しています。

保育事業である「ライクキッズ」では、企業・病院・大学等が設置する事業所内保育の受託、認可保育園・学童クラブ等の公的保育における全国380ヵ所以上の保育施設を運営しております。また、介護事業会社「ライクケア」として、25施設の有料老人ホームや介護関連施設を運営しております。看取り介護を可能とし、24時間看護師が常駐している施設も多く要介護度の高い方も受け入れます。人材支援サービスを中心に、人生のどの段階においても必要とされる生活総合支援企業グループを目指しています。

ライクスタッフィング株式会社のオフィス
ライクスタッフィング株式会社のオフィス

ー 松本さんはどのようなお仕事を担当されているのでしょうか。

私は現在、東京のエキスパートグループですね。エキスパート社員、新卒の採用担当と育成、労務管理といったグループの責任者をしております。

現場経験を経て、自分のキャリアを定めていく「エキスパート職」

ー エキスパート職とはどんな職種なのでしょうか?詳しく教えてください。

はい、ありがとうございます。まず、弊社では、新卒・中途採用ともに総合職・一般職の採用をしております。弊社の特徴的なものとして、この総合職・一般職のほかに「エキスパート職」の採用がございます。エキスパート職で入職すると、まずは、モバイル販売、コールセンター、保育、介護、物流、建設といった業界のいずれかに配属となります。そこで3年ほど現場経験を積み、その後、人材ビジネスキャリア、現場リーダーキャリア、職業選択キャリア、エキスパートキャリアの4つのコースから自身に合ったキャリアを選択することができます。

弊社が特に力を入れているのが、社員一人ひとりが働きながら自分自身のキャリアを考えられる環境や機会を提供することです。エキスパート職は「本当に自分がやりたいことは何か」「どのように成長していきたいのか」に向き合うための職種です。例えば、就職活動の際に「人を笑顔にする仕事がしたい、だから接客販売営業に」といったような選択をされる方が多くいらっしゃいます。

一方で、就職後、接客の営業では目標数字や、売上を作らなければいけないというプレッシャーにストレスを感じたり、向いてないとギャップを感じたりして、離職してしまう方が多いのも現実です。そういった方に対して「働きながら、自分に合う仕事を決めていく」という選択を提供できたらと思っています。

ー エキスパート職はどんな人に向いていますか?

そうですね。エキスパート職を志望される方の特徴としては2つあります。1つは、現場をしっかり理解した上で人材ビジネスをやっていきたいと考えていらっしゃる方ですね。現場経験を積んだあとの「人材ビジネスコース」を目指して、入職をされます。どちらかというと、求職者側の視点で人材ビジネスを捉えていて、実際に現場を経験して大変さや悩み、やりがいを感じることで、求職者にも質の高いサービスを提供できる、というところに共感いただくことが多いです。

もう1つ特徴的だと感じるのは、就活をしているなかで「本当に自分がやりたいことがわからなくなってしまった」という方が非常に多くいらっしゃいます。たくさんの会社説明会に参加して、どの会社も魅力的に見えて、結果的に面接で話す内容がちぐはぐになってしまう経験は、よくあると思います。でも、これは社会経験が少ない学生にとっては当たり前といいますか、個人的には、自分が経験していないことを職業として選ばなければならないというのは大変なことだと思います。就職したものの、理想と現実にギャップを感じて早期離職してしまい、再就職のハードルが高くなってしまう、そういった方にも多く出会いました。

弊社としては「入社してから、働きながら考えればいいよ」「一緒に考えようよ」というメッセージを伝えています。弊社のエキスパート職であれば、1年目はモバイル事業をやってみて、ちょっと違うなと感じたら、2年目で介護職の現場をやってみて、夜勤が大変だなと思ったら、キャリア面談を実施してみて「人から何か要望を受けて答えるのが得意なのであればコールセンター行ってみますか?」とか。職種を変えながらも、転職歴がつかない。これは、他社にはあまりない環境かなと思っています。

社員一人ひとりに対して、会社ができることを模索する「キャリア面談」

ー そういった一人ひとりの状況を把握するためには、何か取り組んでいるのでしょうか?

年に2回のキャリア面談を実施しています。そこで、社員本人たちが今後どうしていきたいのか、今の仕事に対してこう思っているとか、そういった意見を収集して…今後のキャリア形成に役立てるよう取り組んでいます。

キャリア面談は、希望者のみが対象のため、希望通りのキャリアを歩んでいる、今のままが良いという方には実施していません。というのも、エリアによってキャリアに対する捉え方はさまざまです。都市部で働いているとどんどんキャリアアップしたい、という方が比較的多い傾向ですが、地方だと「地元で働き続ける」「安定した環境で長く働き続けたい」というところに重きを置いている方が多くいらっしゃる印象です。弊社としては、どちらの考え方も尊重して、一人ひとりにマッチした環境を提供できたらと考えています。

松本さんのインタビュー
松本さんのインタビュー

ー 最後に読者に向けてのメッセージをお願いします。

これまでエキスパート職は新卒の方を対象としていましたが、今後は中途採用として第二新卒や転職をご検討中の方の採用も拡大しております。新卒で就職するタイミングでうまくいかなかったり、決め切れなかったりした方や、ファーストキャリアで入った会社で迷って辞めてしまった、次のキャリアに悩んでいる、といった方に弊社を検討いただけたらと思っております。

弊社でいろいろな経験を積んで成長して、取引先の企業に転籍いただいたり、人材ビジネスで活躍いただいたり、とキャリアの選択肢や育成制度が多様であることが弊社の大きな強みだと考えています。ご興味を持っていただけましたら、ぜひ採用ページを一度ご覧ください。

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