私としてはSIerはモノを持たないので自社製品の性能に縛られず様々な提案が出来ることがメリットであると思っていたのですが、実際富士通やNECといったベンダでも自社製品をつかってトータル提供するだけでなく、他社の製品と組み合わせてシステム開発するSI的な仕事もあるとどこかで聞いたため、NTTデータやNRIのメリットはどこなのだろうか自分でも分からなくなってしまいました。 ベンダーとしてもSIerとしても提案が出来る富士通、NECとは違って、完全SIerとしてのメリットがどこかを教えてください。 よろしくお願いします。
SIerは顧客の要望を叶えるためにあらゆるベンダーの製品の中から顧客にあった製品をピックアップし、それらをどう組み合わせ、その上にどのようなアプリケーションやサービスを動かすかフリーハンドで設計して提案できます。 しかしベンダーにはそんなことは出来ません。 彼らの仕事は自社製品を売り込むことであり、他社製品と組み合わせるのも自社製品だけではカバーできない穴を埋めるため。 つまり、顧客にとって最善の選択肢を提案することは不可能です。 製造部門などを支えるためにはひたすら売り続けないといけませんからね。 なんてもっともらしいことを書いておいてなんですが、SIerも実際には自社で開発したソフトウェアやサービスを売り込みたい立場なので、本当の意味で顧客に最善の提案が出来るわけではありませんし、使い慣れたベンダーの製品にどうしても偏りがちです。 なので、SIerとベンダーという別け方ではなく、ここの企業毎の特色を見極めることが大切だと思います。 NTTデータとNRIは共通点より相違点のほうが多いくらいですからね。
顧客側の視点では特にどちらが優秀かといった評価はないと思います。 顧客としては、要望に沿ったシステムを安価に導入できて、安定して長期間稼働してもらえればよいのです。 ここで分けられている「ベンダー」と「SIer」ですが、顧客側からですと、責任感に大きな差があったと思います。 やはり、ハードウェアも含めてシステムですので、他社製品であっても導入した、もしくは提案したのであれば、責任分界点や責任範囲といった言葉で他社に丸投げしているケースが目立っていました。 また、提案書や仕様書も実際にプロジェクトを始めると、「できない事」が散見することも多く、机上の理屈で振り回されることが多かったことも記憶しています。 もちろん、しっかりと考えられた仕組みで安定稼働するシステムであれば、しがらみ無くベストの提案が行える可能性も高いと思います。
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