工学部－電気、情報、機械、化学 の昨今の就職状況について教えてください。 学生の皆さん、まためでたく社会人となられた皆さんにお尋ねしたいことが御座います。

このようなご質問は非常に珍しいですね。謙虚な方なのだと推察します。 質問されて正解だと思います。２０年以上前、しかもバブル世代で今と１８０度状況 が違います。当時は就職に困るどころか内定を出した企業がお金を使ってまで あの手この手で囲い込みをしていた頃ですよね。 今は超の付くほどの買い手市場であり、推薦枠で簡単に就職なんてとんでもない 話です。 まず今は、大学推薦枠なんて１割もありません。理由は「企業が選ぶ」からです。 大学の推薦を信用していない訳ではなく、「勉強の出来る人間」ではなく「仕事の 出来る人間」を求めているからです。 企業もこの２０年で大きく変わり、有名大卒＝仕事が出来る という図式が必ずしも 当てはまらない事に気が付いたのでしょう。 有名大卒で入社して仕事の出来ない人間の多いこと、下手にプライドだけ高くて 扱いづらいなど負の側面を上げればキリがありません。 では、ご質問に戻りましょう。 ■国公立の上記学科は今でもこの通りでしょうか？ A．学部の名称は確かにその通りですが、上述したように推薦などほとんど無いに 等しいくらいです。有名大を卒業するだけでは今や就職は出来ません。 ■MARCH,関関同立以上の私立の上記学科は今でもこの通りでしょうか？ A．同上です。 確かに学士、修士でも研究開発や技術部門は理系が採用される事が多いでしょう が、必ずしも有名大卒とは限りません。 幾ら勉強が出来てもコミュニケーション能力や、外部の活動（サークル、ボランティア ）や就業（アルバイト）などの経験から何かを得ていることも採用に必要な条件です。 また企業のグローバル化に伴って、語学の習得も大きなポイントです。 このように、現在はマルチな人間が好まれる傾向にあります。１つの事しか出来な い・やった事が無い方は「チャレンジ精神が無い」と敬遠される事が多いようです。 今は１００社受ける学生が普通にいるほどの超氷河期です。 １００社以上受けて面接まで通ったのが２社とかも良くある話だそうです。 その為、国公立やMARCHですらも就職留年の為の制度が大学に出来ており、 昨年、一昨年に就職出来なかった方々が就職活動を続けているようです。 （これは「新卒」と言う金看板を外されないようにとの苦肉の延命策ですが、、、効果 は微妙でしょうね。。。。とりあえず新卒フェアには入れます） 特に今年は募集自体が非常に少なく、企業説明会がネットに公開されて１０分で 満席となってしまうほどで、「説明会にすら参加出来ない」という嘆きも聞かれます。 その為、今の新卒が皆SoftbankのiPhoneを持っているのはそのためです。 （バイト中や、大学などどこでも更新確認や予約が直ぐに出来るようにです） それが今の現状です。席の取り合いなどと言うレベルではなく最初から席が非常に 少ないところから始めさせられるのです。 少しでも現在の学生の状況などをご理解頂けたら幸いです。 その上でこの板に質問される色々な方々へ、ご助言して頂ければと思います。