先日は丁寧な解答ありがとうございました。再度質問なのですがよろしいでしょうか？

私の経験をお話します。現在６４歳です。日本大学法学部を卒業していすゞ自動車に入り、５５歳でリストラされて、佐川グループの国際物流を扱う会社にヘッドハンティングされて、現在顧問をしています。 私が高校生の頃、叔父さんがワシントン・ナショナル博物館・日本館の副館長をしていました。米国が戦利品として持ち帰った日本の屏風や掛軸を修復する職人として米国からの要請で、米国人となっていました。 その叔父さんに、『アメリカの大学へ通って、アメリカで働き、将来はアメリカで結婚できたら…』などと聞いたことがありましたが、とても強く叱られました。『敏憲君（僕の名前です）、アメリカで働きたいなら、日本の大学を出て、米国に仕事があるような会社に入って、会社の命令で米国に来なさい。その時は叔父さんがサポートしてあげます。決して高校を出てからアメリカの大学を出て米国内で就職なんてことは無理なのです。』ということでした。 それから２０年が経ち、僕はいすゞ自動車が富士重工と一緒にインディアナに自動車工場を建設する仕事の物流担当部長として、現地で指揮をとることになりました。（この頃は叔父さんは既に退職していたようですから、墓所もワシントンなので、連絡しませんでした） Ｃｈｉｃａｇｏの南３００Ｋｍのラフィエットという街での建設でした。駐在ではなく何度かの長期出張でした。その行き帰りにロスのいすゞAmericaにも立ち寄ることが何度もありました。 その時、たまたま服部君事件に遭遇しました。日本から来て三ヶ月の学生がハロウィンの晩に他人の家に間違って入り込み、friezeとpleaseを聞き間違えて射殺された事件です。 また、ロスのリトル東京の周辺には、僕が英語で話し掛けても満足に英語で返事ができない日本人の若者が昼間から屯しているのもよく見かけました。 そしてChicagoでの仕事中に、日本から夢を追って渡米した留学生の成れの果てをたくさんみました。 Chicago日通のＴさんもその一人でした。オヘアの日新さんの女性スタッフにもおりました。日本語の出来るドライバーとお願いして、チャーターしたリムジンの運転手さんも、学生崩れでした。 私の知り合いの息子に、慶応大学在学中に米国の大学へ留学生として送り込まれた子がいました。親父さんと友達でしたので、息子の話をよく聞かされました。川口市の留学生奨学金のテストにも合格して、その費用も使っての留学でした。そしてその米国の大学の卒業生の成績上位１６人の中に入れて、米国のＩＴ企業に就職して、数年後に日本・アジア担当部長になられたそうです。Ｃｈｉｃａｇｏのパデュー大学という理工系の大学にも、日本の大学から推薦を受けて留学している人が十数人いると聞いていました。 このように優秀な人は、米国の大学でも優秀な成績を残して就職も可能です。 私が良く利用していた寿司屋のボンボンですが、母親が息子がＵＣＬＡに入れたと自慢していました。その後母親から相談を受けましたが、米国の矢崎総業ロス支店に入社したそうですが、三年経っても倉庫番だというのです。前述したＣｈｉｃａｇｏ日通のＴさんと同じです。 米国では入社ルートでコースが歴然と分かれます。私が勤務する会社の親会社である佐川急便のように、ドライバーで就職して取締役になれたなんてことは絶対にありません。（佐川急便は日本でも珍しいのです） そしてこの寿司屋の倅、寿司屋がいすゞ自動車の重役も利用していますから、泣きついていすゞに就職してきました。そして何と私とも仕事の関係ができました。私は外国の船の会社と会議をするなど、通訳も必要としていましたのでこの寿司屋の倅に頼んだのですが、全くダメでした。ならばと上司は英語を必要としない仕事を与えたそうですが、今度は日本語の文章もまともに書けなかったそうです。結局親のコネを使って入ったいすゞ自動車でも使い物にならず、退職されました。 私は米国やその他の海外で成功している人も何人か知っていますが、それらは何十万分の一の人です。考えてみて下さい。イエローモンキーがそこそこの成績で大学を出ただけで、米国の大企業が幹部候補生としてホイホイ採用するでしょうか？ 質問者様が日本の企業の採用担当だとして、バングラディシュ人の片言の日本語が出来る二流、三流大学の成績もそれほどでもない学生を誰の紹介も無く採用しますか？ 写真は２０年ほど前の私です。 質問者様がどうしてもワーナーに入社したいとお考えなら、先ずはワーナーに対してリコメンドのレターを送ることです。 ホムペからそういうシステムが紹介されているかも知れません。