ANAのパイロットになりたい高校生なのですが、卒業と同時に1年間留学をし、英語を身につけてから目指す場合、どのルートが1番なれる確率が高いのでしょうか。留学後に東海大の宇宙航空学科に入るのがいいのでしょう

こんにちは。海外で自家用飛行機の免許を取得した者です。 ANAのパイロットを目指されるのでしたら、独立行政法人 航空大学校への入学を目指されるのが一番確実です。卒業生の半数はANAに就職しています。ただ、航空大学の受験資格は、一般の短大卒もしくは4年制大学の2年次終了以降なので、大学を2回入るイメージになり、時間と手間がかかります。 また、航空大学への受験に失敗した場合、そのまま普通の大学を卒業するしかなく、あとは究極に狭き門である自社養成を目指すのみパイロットへの道は残っておらず、現実的にはパイロットになれない可能性が高くなります。 その点、東海大学の操縦学専攻は、大学4年間のうちに日米同時にパイロットライセンスを取得できるカリキュラムを保有しているので、兎に角確実に免許を取得し、有資格者としてエアラインへの就職を目指したい方にはお勧めです。 パイロットに英語の習得は必須ですが、1番重要なのは、健康と適正です。健康は第1種健康身体検査項目をクリアすればいいのですが、特に視神経関係は引っかかる可能性があるので注意が必要です。 また、適正についてですが、パイロットは、操縦士の資格を得る訓練に留まらず、副操縦士や機長昇格にいたるまで、その一生が訓練の連続です。航空会社は億単位の訓練が滞りなく対応できるか否かの能力を一番重視しています。 ですので、英語の習得ばかりに気を取られるのではなく、ご自身に適正があるのかないのかを気にされた方がいいです。 その肝心な適正ですが、一つは学び続けられる持続力、そして3次元空間の中を操縦しつつ、管制官とコミュニケーションが取れる、器用さとバランス感覚です。何かあると焦ってフリーズされる方は苦労するかと思います。