各国の士官候補生についてです。 知人に聞いたのですが、日本の士官候補生では防衛大学校では階級がなく、幹部候補学校にはあると聞きました。 本当ですか？

諸外国の士官候補生学校には主に軍人が入校します。 国により制度は様々ですが、概ね諸外国の士官候補生学校には指定された軍人が入校します。軍人ですから階級があります。（そうでないと給料がもらえません）国軍兵士であったり地方自治軍兵士であったり州兵であったりします。 欧米などでは私学の士官候補生学校もあります。こちらは将来の身分（士官として採用）は保証されているようですが、場合により寮費などが個人負担になるそうです。 近年はROTC（予備役将校課程）を採用している国が一般的です。大学の学費の一部或は全額を軍が負担し、学生は「士官たる軍事教育」を学業と並行して学びます。卒業後に定められた期間を兵役として過ごします。 防衛大学校学生は防衛省職員の身分で入校します。正式には防衛省職員（区分：防衛大学校学生）として採用されています。自衛隊内における位置付けは「幹部候補生たる学生」とされています。1学年は士相当、2学年は3曹相当、3学年は2曹相当、4学年は1曹相当とされますが、緊急時出動では幹部候補生ではない曹士よりも上位と規定されているそうです。（防衛大学校創設以来、緊急時出動は一度もありませんが） 卒業後に入る自衛隊の幹部候補生学校には「幹部候補生たる曹長」として入校します。同様に幹部候補生ではない曹長よりも上位と規定されています。（同じく緊急時出動は過去にありませんが） 現状で諸外国の一般的な士官養成はROTC（予備役将校課程）が主流となっています。