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船員

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船員になるには

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甲板員や機関員になるには、水産高校等を卒業して海技免許を取得してから、船舶を所有している会社などに入職するのが一般的である。働きながら乗船履歴の要件を満たし、航海士や機関士などの国家資格取得を目指すこともある。

厳しい自然環境と不規則な労働に耐えられる体力と忍耐力が求められる。また、船は船長を中心とする運命共同体であるため、秩序を重んじ、船内の規律を守ることが厳しく要求される。航海士・機関士になった場合には、船長を助け、自らを律し、甲板員、機関員を直接指揮してチームワークを作り上げるリーダーシップが求められる。

仕事内容

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国内航路におけるカーフェリー、貨物船、観光船、外国航路におけるタンカー、コンテナ船、クルーズ客船などで旅客や貨物の輸送業務に携わる。船員は、船長、機関長、航海士などの職員(オフィサー)と甲板員や機関員などの部員(クルー)に分けられるが、ここでは部員について説明する。

船員は、総責任者である船長以下、大型船では、甲板部、機関部、無線部、事務部などに分かれて配置される。船の大きさ、種類、航路などにより、配置はかなり異なっている。
甲板部には、航海士や甲板員が配置され、船の舵取り、見張り、入出港作業、離岸・接岸作業、荷物の積み降ろし準備、船の手入れなどの作業を行う。
機関部には、機関士や機関員が配置され、エンジンや発電機の運転と保守作業を行う。冷凍船やコンテナ船の場合には、冷凍機などの運転や整備点検などの作業も行うことがある。
無線部では、陸上や他の船舶と無線や衛星を使用した通信を行う。また、事務部では、出入国書類の作成などの船内事務を行う。船員や乗客のための調理を行う司厨員なども船員に含まれる。

◇ よく使う道具、機材、情報技術等
 船(カーフェリー、貨物船、観光船等)

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働き方の特徴

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船舶はいったん港を出ると次の寄港地まで休みなく航海を続けるため、乗船中に休暇をとることはできない。そのため、外国航路の場合には、週休二日をベースに乗船中に休めなかった休日分をまとめて陸上で休むことになる。内航船員は、2ヶ月乗船して、20~30日の陸上休暇、外航船員は、8~9月乗船し3~4ヶ月休みをとるといった形態が一般的である。

給料は会社の規定によって定められており、基本給の他に、時間外手当や特殊作業手当などが支給される。また、職務外疾病(健康保険相当部分)及び船員労働の特性に応じた独自・上乗せ給付は船員保険が適用される(平成22年から、職務上疾病・年金及び失業給付はそれぞれ一般制度である労災保険制度及び雇用保険制度に統合された。)。

近年、船籍を海外に移し、基幹となる日本人船員と外国人船員との混乗で運航する船舶が増えている。また、船の近代化により乗船する乗組員の少数化も進んでいる。より高度な技術と知識、外国人船員と協力して働くことが求められる。

年収などの統計データ

  • 就業者数

    13,780

    (出典:平成27年国勢調査)

  • 労働時間

    168時間

    (出典:令和3年賃金構造基本統計調査)

  • 賃金(年収)

    432.8万円

    (出典:令和3年賃金構造基本統計調査)

  • 年齢

    45.3

    (出典:令和3年賃金構造基本統計調査)

  • 求人賃金(月額)※1

    27万円

    (令和3年度)

  • 有効求人倍率※2

    0.78

    (令和3年度)

  • ※1 ハローワークの無期フルタイム求人の賃金欄の中間値の平均(実数値)
  • ※2 ハローワークの「無期又は4ヶ月以上の雇用期間のあるフルタイム」の求人数を同条件を希望する求職者数で除したもの(実数値)

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