交通・旅客サービス系

トレーラートラック運転手

トレーラートラック運転手とはどんな職業か、なり方や仕事内容、年収、悩み、求人に関する情報をご紹介。

トレーラートラック運転手

トレーラートラック運転手になるには

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入職にあたって、特に学歴は問われないが、大型自動車第一種運転免許とけん引自動車免許は必須の資格となる。また、扱う荷物によっては、例えばタンクローリーを運転するには危険物取扱者、毒物劇物取扱責任者等の資格が必要となる。未経験で入職する場合、資格取得支援制度がある会社も多い。
中途採用は同業の運送会社からの転職が多いが、異業種からの転職もある。独立して自分で運輸会社を設立する例もある。

仕事内容

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大量の荷物を長距離輸送するトレーラー(トレーラ)を運転して貨物を輸送する。トレーラーは事業用トラックのひとつである牽引貨物自動車のことで、トラクター(運転席部分)とトレーラー(荷台)が分離できる構造となっており、建築資材、骨材、大型機械、コンテナ、自動車、化学薬品、食品など、重量のある大量の荷物を運搬するのに適している。

トレーラーの種類は多いが、もっとも一般的なのがセミトレーラーで、運転席だけのトラックとトレーラーを組み合わせたもので、牽引部分と合わせた全長が16.5メートルのものが多い。トレーラーは車輪が後部にだけ付いているので、単独では自立走行できない。フルトレーラーは、単独でもトラクターとして荷物を運べるトラックにトレーラーを組み合わせたもので、荷箱が2つあるので一度に大量の貨物を輸送できる。連結時の全長は21メートル以内に制限されていたが、最近、一定の条件を満たせば全長25メートルまで認められるようになった。

トレーラーとしては、この2種類が代表的なものであるが、これらをベースとして用途に合わせて工夫されたトレーラーが数多く登場している。主なものとしては、車輌運搬用のキャリアカー、液体や粉粒体を運ぶタンクトレーラー、無梱包輸送のバルクトレーラー、コンテナを輸送するコンテナトレーラーや海上コンテナ専門の海上コンテナトレーラー、荷台にスタンション(荷物落下防止用の棒)が立っている、木材や鋼材運搬用のスタンショントレーラー、重機用トレーラー、鉄骨やレールなど長尺ものを運搬するポールトレーラーなどがある。

主な仕事内容は、出社して使用車両の始業点検を行い、積荷と配送先、配送時間などを確認後、積み込み先に向かい、貨物の積み込みを行う(基本的には、積み込み作業は専門の担当者が行う。)。積み込みが終わったら、安全に気をつけて配送先に向けて運転する。配送先に到着したら、担当者に連絡して荷卸しをする(基本的には荷卸しは、相手先の担当者がする。)。帰社したら、業務報告書を提出し、車両の清掃などを行う。行き先は毎日異なることも多く、長距離輸送では荷下ろし先で宿泊することもある。長時間運転となるが、安全運転はもちろん、時間厳守も求められる。とくに海上コンテナ輸送の場合には、船の出航時間に間に合わせることが重要である。

倉庫間でコンテナを配送するトレーラー運転手を例に、1泊する場合の仕事の流れをみると、朝出社して、点呼のあと、体調検査とアルコールチェックを受ける。貨物の積み込みが終わると出発する。長距離運転なので、4時間に1回以上、30分程度の休憩をとる。配送先に到着し、荷下ろしが済んだらその日の仕事は終了する。翌朝は、帰りの貨物が積み込まれたら出発する。規定の休息をとりながら、配送先に到着したら荷下ろしをして帰社する。アルコールチェックや体調検査を受け、業務報告書を出して終了となる。

◇ よく使う道具、機材、情報技術等
 キャリアカー、タンクトレーラー、バルクトレーラー、コンテナトレーラー、海上コンテナトレーラー、スタンショントレーラー、重機用トレーラー、ポールトレーラ

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勤務地:

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働き方の特徴

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勤務先は、運送会社がほとんどで、職場は全国に広がっている。海上コンテナ輸送を扱う運送会社は主要港に集中している。トレーラーの運転だけを専門にしている運転手は全体の1割程度で、他のトラックなどとの掛け持ちをする場合がほとんどとなっている(*1)雇用形態は正社員がほとんどで現状では女性は少ない。女性のトラックドライバーを増やすために国土交通省では「トラガール促進プロジェクト」などの取り組みを行っている。(*2)。

けん引自動車免許が必要なため、一般のトラック運転手よりも給与が高めであるが、宿泊を伴う勤務となることもあるなど一般的に拘束時間は長い。運送業界はトラック運転手の約4割が50歳以上となっておりドライバーの高齢化と人手不足が課題となっており、トレーラートラック運転手も例外ではない。トラック業界でも、最近、開発が活発化している自動運転技術の導入により、手動運転と自動運転を使い分け等による労働条件の改善が進むことが期待されている。

*1 取材結果から
*2 国土交通省 トラガール促進プロジェクトについて~

年収などの統計データ

  • 就業者数

    1,503,760

    (出典:平成27年国勢調査)

  • 労働時間

    177時間

    (出典:令和3年賃金構造基本統計調査)

  • 賃金(年収)

    463.2万円

    (出典:令和3年賃金構造基本統計調査)

  • 年齢

    49.9

    (出典:令和3年賃金構造基本統計調査)

  • 求人賃金(月額)※1

    25.6万円

    (令和3年度)

  • 有効求人倍率※2

    2.06

    (令和3年度)

  • ※1 ハローワークの無期フルタイム求人の賃金欄の中間値の平均(実数値)
  • ※2 ハローワークの「無期又は4ヶ月以上の雇用期間のあるフルタイム」の求人数を同条件を希望する求職者数で除したもの(実数値)

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