海外でテレビ番組の制作に携わる仕事をしたいです。

日本のテレビ局に入り、海外支局に異動して、挙げられていたような番組を海外で制作することはまず出来ません。 日本の局の場合、海外支局というのは報道目的のためであり、番組制作ではないからです。 海外で番組制作をしたければ ①海外の番組をよく作っている制作プロダクションに入社する ②日本のテレビ局に入り、海外番組の企画書を通しまくる ③海外のテレビ局なり制作会社に入社する ④海外ロケの手伝いをするコーディネーターになる の４点でしょう。 ①は在京の大手プロダクションが中心になります。競争率もそれなりでしょうが比較的簡単でしょう。 ただ、入社して10年は超過酷な労働状況＆安い給料です。それにどれだけ耐えられるかです。 ②も在京局が中心になります。競争率は激しい上、局員が海外ロケに行くことなど不況の昨今はあまりありません。 ③これは確実な方法ですね。ただ日本のテレビ業界と違い決して待遇はよくありません。 ④日本の局と主に仕事をします。海外ロケにおいて全ての段取り、アテンド、交渉をする仕事です。ギャラもそれなりにいいでしょう。しかし初めて会う外国人とお金の話しから撮影許可などを現地語でこなせるネイティブ級の語学力が必要です。大抵は学生時代から留学しているような人たちがほとんどです。 なお、いずれの場合も貴君の今勉強されている分野は（恐らく）必要とはされていません。 日本の局の技術部門なら重宝されるかもしれませんが、制作では全く意味がありません。 「私のような者に活躍の場はありますか？」 活躍の場はもちろんあります。ただ貴方の知識を生かすチャンスは少ないというだけです。 私の働いている局でも大学院卒は多数いますが、ことテレビ番組の制作に関しては何もメリットはありません。 むしろ年少者の先輩にこき使われるという逆転現象の原因になっています。 そして学生時代の研究テーマに有利も不利もありません。というか、誰も気にしません。 必要なスキルはとにもかくにもコミュニケーション能力です。 日々、初対面の人と関係を作っていく職場です。嫌な人もいます。でも嫌われず、上手く相手をおだてて利用していかなければなりません。海外ならなおさらでしょう。全く文化が違う外国人を相手に交渉をしなければなりませんから。 まずは何をおいても語学です。 まだお若いですから、いろんな可能性があります。頑張ってください。