電験3種って、文系の暗記メインの資格とは違い、地道な努力だけでは合格できない試験だと聞きましたが本当なのですか？

Question

電験3種って、文系の暗記メインの資格とは違い、地道な努力だけでは合格できない試験だと聞きましたが本当なのですか？本人の努力のほかに、生まれ育てた高い数学的センスや、ひらめきがなければ合格は難しいのでしょうか？

Answer 1

近年、試験制度が変わり、過去出題問題が繰り返し出題されるようになったようですけれど、そうは言いましても全く分野違い、職業違いの人が、

「とても 過去問題を 暗記できるものではありません」

電気工学の基礎知識があれば暗記も可能でしょうけれど、暗記して合格できたとしても、最低限の電気工学の知識を知っている という程度です。高校物理で電磁気学の入門程度の単元はありますが、

「インピーダンス アドミタンス リアクタンス コンダクタンス サセプタンス インダクタンス キャパシタンス エラスタンス ファラデー レンツ アンペール ボルタ キルヒホッフ テブナン ・・・」

など、文字を見ただけでその意味を説明できてあたりまえ の世界です。

また、よく「文系だから」とおっしゃられる人がいますけれど、電気工学の入門は「中学理科」です。「文系」「理系」「技術系」「事務系」は無用なんです。高校数学は必要ですが、すべて使うわけではありませんからテキストを見て「必要な数学」を再度勉強する程度で十分でしょう。

ただ、第二種以上となればかなり難解になります。かつては一次試験が筆記試験、二次試験は当時の通商産業省の本省で「口述試験」でした。それで私は「第二種」は一次試験合格した段階で断念しました。「口述試験」だけのために 一泊二日 の行程は、仕事柄必要な人を除いて社会人には無理ですよ。

2年前、我家の電力量計交換作業で電力会社の技術者が我家に来られました。私(67・男)は作業の様子を見ていましたが、その技術者はまだ若くて経験が浅かったように見えたものでしたから、

「君 電験三種ぐらい 持ってるだろ」

と声をかけましたら、

「電験三種ですか・・・私は持ってないですよ」

私が、

「電験三種ぐらい とったら この私でも32歳の時に取ったぞ もっとも業務命令だったけどな 合格まで6年かかったよ」

ということがありまして、本職の電力会社の技術者でも持っているとは限らないです。もっとも本職の人は「必要になってから 取ればいい」ということもあります。

Answer 2

いいえ 違います

電験3種の合格者(免状)は、
電気主任技術者として最低限の知識を持っている証明書です

一般的に電験3種は、電気科工業高校卒業程度とされています
本人の努力だけで合格可能です

Answer 3

＞電験3種って、文系の暗記メインの資格とは違い、地道な努力だけでは合格できない試験だと聞きましたが本当なのですか？

ウソです。

＞本人の努力のほかに、生まれ育てた高い数学的センスや、ひらめきがなければ合格は難しいのでしょうか？

2021年度以前の試験では、「9割以上が新作問題」でした。それゆえ、（当時も過去問の演習は重要ではありましたが）、「過去問の解法を覚えてしまえばどの問題も必ず解ける」というわけではなく、問題を見て、どの公式を使えばその問題を解けるのか、解法手順を短時間で思いつくための「ひらめきやセンスの要素」が重要でした。ただ、当時の試験でも、「高いレベルの数学的センス」までは必要とされなかったと思います。

ところが、その後、試験制度に大きな変化があって、今では、「9割以上の問題が過去問からの流用」となりました。

たとえば、直近の試験（令和5年下期）の「理論」科目では、なんと、「すべての問題が、かつて試験で出題されたことのある問題」となりました。
https://www.youtube.com/watch?v=TyxDUcQD4sw

このうち、もっとも古い問題は「平成8年度試験に出題された過去問」です。

つまり、ざっくり言うと、「過去30年間に出題された問題（18×30＝540問）を繰り返し演習し、解法をすべて覚えて」試験に臨めば、受験者が本試験でやることは、「何度も演習した問題の解法を思い出す」ことだったわけです。→こういった理由から、近年になって、試験の合格率は劇的に上昇しています。

●「2021年以前の試験」：平均9％前後
●「2023年上期試験」：16.6％
●「2023年下期試験」：21.2％

Answer 4

数年前までは本当でしたが今は嘘です。
試験が過去問そのままで出題されるように
なったので理解せず過去問丸暗記で合格できます。