アクチュアリーという仕事についてです。

Question

アクチュアリーという仕事についてです。ネットで色々と調べてみたところ、公認会計士など他の資格と比べた質問板で「アクチュアリーは資格の難しさの割に給料が低い」という記述があったのですがそれは本当でしょうか？
難易度と収入が割りにあっている職業、資格とは例えばどのようなものがあるのでしょうか？

補足

アクチュアリーは国内より海外の方が待遇が良いとも時々書いてありますが、資格をより活かすなら英語力は必要でしょうか？

Answer 1

アクチュアリーの給料は、かなり高いです。30代前半ぐらいで年収1千万に届く人が多いと思います。

ただ、それはアクチュアリーの資格をとったからというわけではなく、単に保険会社総合職の給料が高いというだけです。一部の外資系の会社を除いて、アクチュアリー社員と普通の総合職で給料に差を設けるということはありません。アクチュアリー候補生として、保険会社に潜り込んでしまえば、試験に受かろうが、受かるまいが、高い給料をもらえるということです。もちろん、早く試験に合格したほうが印象はいいので、多少出世が早くなるということはあると思います。

なぜ、保険会社の給料が高いかというと、国民のお金を預かる金融機関ということで規制が厳しく、それが参入障壁となって、独占的な利益が確保されているからです。（一方で、例えばグローバルに競争するメーカーのエンジニアは、有能な人が多く、国益にも貢献してると思いますが、途上国の優秀なエンジニアとの国際競争に巻き込まれるため、給料はあまり高くありません。）

また、なぜアクチュアリーの資格をとったからといって、給料が上がらないかというとアクチュアリーは資格認定であって、職業免許ではないからです。アクチュアリー資格を持っていないと出来ない業務は（保険計理人など一部を除いて）ありません。アクチュアリー資格を持っていない若手社員（アクチュアリー候補生）が、何の問題もなく商品数理や決算などのアクチュアリー関連業務を行っています。アクチュアリー資格保持者が少なければ、その他の社員に仕事をやらせればいいので、会社として、アクチュアリー社員に追加的な報酬を払うインセンティブはありません。（アメリカでアクチュアリーの給料が高いのは、アメリカは転職があたりまえの社会であり、会社をまたがって利用できるポータブルな能力をもっているほうが、会社との待遇交渉で有利だからだと思います。）
一方で、例えば医師は職業免許なので、資格をとった者しか医療行為ができません。医師不足による患者のたらい回しなど問題になりましたが、日本医師会は日本の医師数は過剰であると訴え続け、医学部の定員を絞ることで、医師の希少性を高めています。結果として、医師の給与水準はかなり高くなっています。

細かいことをいうと、アクチュアリーが配属されるような部署は少数精鋭で、メンバーの半分ぐらい課長級以上だけど、支店の損害査定部門とかに配属されると課長級は数十人に一人とかだったりするので、出世の面で有利ということはあります。また、社内の人間関係などで退職せざるを得なくなったとして、普通の総合職なら大幅年収ダウンが普通でしょうが、アクチュアリーみたいな専門職ならあまり給料を落とさず、会社を移れるということはあるでしょう。こういう点を考慮すると、生涯年収の期待値で「アクチュアリー社員＞普通の総合職」とはなっているはずです。

アクチュアリーの給料が試験の難易度と割にあっているか、というのは人によると思います。僕自身は、今の待遇に不満はありません。
大学の同級生の中では給料高いほうですし、個人で所有するなら年間何百万と払わないといけないような分析環境で、保険契約者のビッグデータを利用したさまざまな分析に取り組めます。最近、流行りの機会学習とかも、業務の一環として勉強させてもらえているので、将来いろんなことにチャレンジできそうです。

日本の資格職で、コスパがいいのは、やっぱり医師でしょうね。医学部に入るのは、せいぜい東大に入るぐらいの難易度だし、給料が高く非常に安定しています。個人的には、優秀な理系人材の多くが医学部に吸収されてしまうのは、日本の国際競争力という面であまり望ましくないとは思っていますが。。

Answer 2

金融機関ですし、会社によっては専門職手当もつきますから一般的なサラリーマンよりはもらえるとは思いますが、まあ驚くほどは高くないです。

試験の難易度うんぬんは人によるのでなんとも言えません。
簡単に受かってしまう人もいますし、何より両試験を経験した方が少ないでしょうから比較のしようがありません。
月並みですが、割にあってるかどうか判断するのはあなたです。

英語については何を聞かれているのかわかりません。
日本でも英語の文献くらいは読める必要がありますが。