おれの知り合いは、慶応大の経済学部と法学部を、どっちが先か知らんが後の方に学士入学して6年で両方卒業してるんだが、テレビ通販番組『ショップチャンネル』のコールセンターで、受注オペレーターを、『アデコ』からの派遣でやってた。当時(10年ほど前)、30歳くらいだった。 番組は24時間放送で、受注も24時間対応。そいつは、時給の高い深夜帯のシフトを好んで取っていた。時給額を聞いたけど、忘れた。そんなに高くなかった。 言い忘れてた。こいつは、法科大学院を通さず司法試験を目指していた。予備試験経由ってことだな。 コールセンターだから、オペレーター(ほぼ全員、派遣かバイト)は、女性が多い。昼間は主婦中心らしい。一方、深夜は、全体の2-3割が男で、男女とも大学生・院生、フリーター、売れない芸人・俳優・ミュージシャンなど、バックボーンはさまざま。 ほんで、もうひとり、男の慶応大出身者がいたらしい。詳しいプロフィールは知らん。たぶん、慶応大はその2人だけだったんだろうな。他にいたって話は聞いてないから。 センター長というのが若い名物女性で、カリスマ・オペレーターとして、よく一般メディアに取り上げられていた。今も、ネット検索でヒットする。日本女子体育大卒で、彼女は正社員だった。ただ、ショップチャンネルはコングロマリットだから、どの層の会社の社員なのか、分からん。 そのセンター長が、学生時代のインカレのつながりで、現役早稲田大学生・出身者を大量にバイト要員として引っ張ってきた。コールセンターは、一気に早稲田色になったらしい。 知人の慶応司法浪人は、憤慨していたよ。コールセンターの雰囲気が下品になるんだって。 そいつと最後に会ったのがもう10年も前だから、今どこで何をしているのか分からん。司法試験には、通ってないだろうな。通ったら何か言ってくるはずだから。予備試験をあきらめ、派遣で貯めた金で法科大学院に入ったかもしれん。さすがに、コールセンターは辞めたろう。生きてれば(!)40歳だし。 『アデコ』は外資系派遣会社で、派遣先もホワイトカラーが多そうだが、ブルーカラーに特化した派遣会社も多いよね。ネットカフェ難民対象の土方仕事とか。 双方とも、派遣登録者のバックボーンは、いろいろだと思うよ。学歴も含めて。日東駒専も、GMARCHも、早慶も、国立大も、そりゃいるだろ。 安倍政権で、年功序列と終身雇用制が瓦解(がかい)したから、昇進・昇給のない「非正規雇用」が、今やデフォだ。もちろん男であってもさ。 大手企業も中高年の早期退職勧奨や、それに従わない者に対する出向命令、左遷が続出しており、定年退職までしがみつけるのは、公務員と、わずかな優良企業くらいじゃないかな。
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