海上自衛隊OBから体験談を述べさせていただくと、着隊から入隊式までお客様扱いです。 着隊時の受け付けの班長や教官達はまるで優しい兄貴みたいに手取り足取りお世話をしてくれます。 その時はまだ宣誓書にサイン捺印をしていないから正式な自衛官ではありません。着隊の身体検査に合格して夜、宣誓書にサイン捺印をします。分隊長が「自衛隊でやって行ける自信のない奴はサイン捺印をしなくて帰っても宜しい」と念を押します。これに一旦サイン捺印をすると正式に自衛官としての身分になり、翌朝から制服などの被服の貸与が始まります。そして給与やボーナスの支給対象となります。辞めたいと言って受け付けてはくれません。 班分けのメドがついたら、班長から「何かあったら相談して来い」と正に兄貴みたいな素振りをするのは入隊式までです。入隊式まで簡単な基本教練や掃除、ベットメイキングなど営内生活を優しく丁寧に教えて貰いながら自衛隊生活に慣れさせるのが目的です。シーツに皺があっても台風は発生しません。 入隊式を境に優しかった班長が鬼軍曹に豹変します。入隊式で宣誓したら本当の自衛官です。シゴキは容赦しません。会食後家族が教育隊から去ったら、居住区(寝室)は超大型台風が来たみたいにベットからロッカー、下駄箱まで荒らし回ります。分隊にカツを入れます。時間内にジャージ集合を掛け、居住区が荒らされているのも知らずに居住区に帰ると唖然とします。とにかく時間内に整理整頓をしてジャージに着替えなければなりません。 これが自衛隊魂を叩き込む一番の洗礼です。 時間内に誰かが遅れれば、お決まりの連帯責任です。腕立て伏せ100回を課せられます。班長も一緒にやります。 遅れないように同期達がサポートする事も学びます。 翌朝からは朝の総員起こしから夜の消灯まで気の抜けない毎日が続きます。 ベットに皺があれば台風が吹き、制服や靴に不備があれば連帯責任。教務訓練の移動は駆け足ダッシュ。 それでも4月入隊ならゴールデンウィークまで我慢出来ますが自衛隊の訓練に嫌気が差して連休明けに帰って来なかったり、退職を申し出る奴が1人か2人出ます。 自衛隊生活に慣れた頃を見はらかって、もう一度班長達は台風を吹かせて締めます。 短艇競技が終わって修業式間近になるとまた班長は優しく兄貴に戻ります。怒鳴り声がなくなり連帯責任も掛けなくなり気が抜けた状態ですね。 修業式になると各々部隊配属になり、鬼のような班長と同期の別れを惜しみ号泣する同期もいます。 これは昔の話ですが、今の自衛隊の教育隊はどうか知りませんが、昔に比べたらかなり優しくなっていると思います。無茶苦茶に寝室を荒らす事はないし、シーツや毛布をぐちゃぐちゃにする程度だし、連帯責任も腕立て30回ぐらいだと思います。教育隊によっては厳しい所と甘い所とまちまちですね。
3人が参考になると回答しました
厳しくなるのは昔の話で 今はあんまり変わらないよ。
貴方がどのように取られるかでは無いでしょうか 教育隊の教育は自衛隊の基礎の部分ですそののちに部隊等の専門教育を受けますので 貴方が自分の隊員としての必要な教育と思われるか なぜこんなものがと思われるかでもえらい差だと思いますが
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