編集⇒エディトリアルデザイナーへの転職について

Question

編集⇒エディトリアルデザイナーへの転職について現在編集プロダクションで編集のお仕事をしているものです。
本や雑誌のデザインがしたく、少しでも現場に触れたいと今の会社に入社しました。
ゆくゆくはエディトリアルデザイナーになりたいのですが、編集の仕事は役に立つでしょうか？
また、未経験でもはじめられるのでしょうか？

小さなプロダクションなので、写真の加工や簡単な配置はIndesignで編集が手伝っています（社内外にデザイナーさんはいますが）
ので、ソフトは使えますしスクールでも勉強歴があり、今も仕事の合間に家で練習したりデザインの勉強をしています。

今考えているのは
・編集のスキル＋自作の作品集で就職活動をするため、もうすこし編集をがんばる
・社長にデザインをやってみたい、と話をして今の会社のデザイン業務を少しでもやらせてもらう
です。
今、本の仕事に関われてとても幸せですが、ラフを渡してデザイナーさんがすごくきれいに作ってくれると
うれしい反面少し悔しいし自分がやりたい！と思ってすごく苦しいです。

楽な道ではないですが、有効なスキルアップや就職の方法を教えてください。

Answer 1

私はクリエイティブディレクターをしている業界歴13年程の男性です。
書籍や雑誌、広告、Webやイベントなど全般的に企画デザインを行っています。

私の経験からですが、道は十分あるかと思います。
私も元々はデザイン畑出身ではありませんでした。

ただ、気になるのはあなたがどんなデザイナーを目指してらっしゃるかということです。

あなたの場合、企画構成力やディレクション力が売りのデザイナーを目指すのが特に良いと思います。
あなたの経歴やラフなども書くという記述から見て、企画構成力が武器になりやすく、その部分ではあなたは他のキレイ／かっこいいモノを作るだけの新人デザイナーよりは実践力で優位に立っていると思います。

例えば雑誌の特集内容や、紙面構成のバランスを、ターゲットやコンセプトに沿ったレイアウトデザインにする力。各コンテンツの強弱をつけ、テンポの良いアイフローを考えたりする力。また、その際の判断基準を見い出す力です。

この辺のスキルは、編集プロダクションでいろんな文章を扱ってらっしゃるあなたには、既に実践力をお持ち？もしくは持ちやすい。
そして、ディレクターの指示でデザインを行うデザイナーとしても必要になる力ですからね。また将来ディレクターを目指すなら尚のこと重要です。

極端な話、残るデザイン力なんて、それらの基準に従って区別する手法の違いだけといっても過言ではありません。

需要としては断然ディレクション力のある方が優位です。ですからディレクション力の一部として、そのポイントを企業にアピールして攻めるのが効率的で効果的かと私は考えます。

これらのスキルの訓練は、町で見かける雑誌や広告類すべてに常に優先順位を決める癖をつけることです。発信者の伝えたい内容、受信者の衝動など、すべてに順位をつけることです。意識するだけでもかなり違ってきますよ。

デザイン力は考えてらっしゃるポートフォリオで主張すれば十分だと思います。

ただし、念のため作品づくりで注意すべき点があります。（関連業界なので承知でしたら失礼）
デザイナーの方なら当たり前ですが、あくまで商業デザイナーですので、思うまま造るアーチスティックな作品より、作品といえどもターゲットとコンセプトをしっかり意識し、エンドユーザーに情報を伝えるため配慮された実践的な作品もしっかり用意すること。
そうすれば、たとえ経験がなくともデザイナー採用の道が開けると思います。

まわりにも他職種や他業界からデザイン職種になる方は結構いらっしゃいますので、胸を張って是非面接にあたってください。
ご検討を祈ります。