日本語教師という仕事は大変ですか？ というかどうやってなるものです

Question

か？
何か資格はいるんでしょうか…

Answer 1

大学教員です。私の大学には日本語教員養成課程があります。

まず、意外かもしれませんが、日本語教員になるための【公的な＝教員免許のような】資格はありません。ですから、極端な話、「私は日本語教員です」と言えばそうなります。歌手やダンサー、漫画家のようなものです。

ただ、それではあんまりですから文部科学省から「望ましいとされるガイドライン(指針)」が提示されています。ただし、くり返しますがこれは「ガイドライン」ですからそうでなければ、なれないというわけでもありません。

以上を理解した上で、一応のガイドラインとしてそれなりに認知されている内容としては

１．日本語教師養成課程420時間を修了
２．日本語教育能力検定試験合格
３．大学で日本語教育を主専攻または副専攻

があります。細かく言うと例えば3番は「日本語教育に関する主専攻(日本語教育科目45単位以上)を修了し、卒業した者」などとなりますが、それはまぁ、良いでしょう。

そこで質問にお答えします。

>どうやってなるものですか？

上で挙げたどれか（または複数）をクリアすれば、一応「日本語教師」を名乗ってもおかしくはありません。420時間の講習というのは、専門学校や通信教育等で履修することが可能です。

また、日本語教育能力検定試験は検索をかければ受験の方法や試験問題などを見ることができます。

>日本語教師という仕事は大変ですか？

大変という言葉には色々な意味がありますが、収入という意味では大変です。国内の場合、ほとんどが時間講師で、要するにアルバイトです。

時給は悪くないように見えますが、「教える」という仕事は、その前後にものすごく準備時間が必要で、それは時給に入りません。また、日本語教師になりたい人は結構多いので、買い手市場、生活できるほど授業を入れることができる人はそれほど多くありません。

海外の場合、ほとんどが発展途上国です。先進国で大金を払ってまで日本語を覚えようなどという物好きはごく少数ですから。発展途上国の場合、就業できても安い賃金で、数年で貯金を使い果たして帰国する人も少なくありません。

ですから、それで生活をしようなどと考えているなら止めた方が無難です。